跳ねるな蹴るな 体重を滑らせろ

よもやま話
よもやま話運動理論

今回は力を発揮する時のイメージ、コツについてお話します。
タイトルの通りです。
シンプルです。

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体重を滑らせる

体重移動

体重を滑らせる意味の前に体重移動を説明します。

右のパンチを打つ時はパンチを打つ側の股関節に乗るとお話しました。
今回はその後の話です。
例えばジャブを打つ時。
ジャブを打つ時は踏み込む右の股関節に体重を加えます。

体重を滑らせるのはその後です。

右股関節に乗れたら相手側に体重を体重を滑らせるようなイメージで左の股関節に体重を移し替えます。

次に右ストレートです。
右を強く打つためには一度右股関節に体重を乗せます。
そして骨盤を回転させながら左股関節に体重を移します。

次に左フック。
左フックは左股関節軸と右股関節軸の両方があるので難しいですが、まずは右股関節軸のフックから画像を使って説明します。
右股関節軸のフックはロシア勢のチェックフックで使用されることが多いです。

サウスポーなのでオーソドックスの方は左右逆で考えてください。

右股関節に体重をかけています。

右股関節にタメた力を使って股関節を閉じながら左股関節へ体重を移動していきます。

次に左股関節軸のフックです。

左の股関節に乗り込んでいます。

その力で左股関節を閉じ、左股関節に乗ったまま、左股関節軸でフックを打ち込んでいます。

厳密には左荷重→右荷重→左荷重で素早く左右に体重移動しています。

意味が分からない方は左股関節軸で左フックを打ってみてください。

細かく左→右→左の体重移動を行っていると思います。

ちなみにロシアは左右の股関節軸を利用する2軸ボクシングで、メキシコは左股関節軸が主である1軸ボクシングです。
ロシアはベースがアマチュアボクシングなのでフットワークで動き回ることを前提としたスタイルが主流となり、メキシコは打ち合いを是とするプロボクシングが盛んであるため、前重心による左股関節軸が主流になったんだと考えています。

ディフェンスも同じです。
右のスリッピングなら右へ、左なら左へ。
体重を移動させないと頭の位置が変化しないので、パンチが避けられません。

股関節主導は正確には骨盤の動きを全身の動きに先行させる能力です。
股関節を強く動かせても骨盤が動かないとあまり意味がありませんので、注意が必要です。

上下動は相手に読まれる

ここからが体重を滑らせるイメージの実戦的な重要性です。

ワールドクラスの選手では見たことがありませんが、ジムレベルでは踏み込む時にぴょんと弾むような選手がいます。
とても多いです。

力を発揮するイメージがピンポン玉だからだと思います。
「ピョン」と跳ねることが身体のばねを使えていることだという意識があるのかもしれません。

誤解のないように先に補足しますが、跳ねるなということではなく、跳ねることを意識するなということです。
鍛え抜かれた身体は弾性が強いので、強く動くと自然に弾んでしまいます。
補足終ります。

意識的に膝の曲げ伸ばしを行わず、「体重を滑らせる」意識をしてみてください。

上下動があると相手に読まれます。
頭の高さや肩の高さの変化が起きない踏み込みはとても読みづらいです。

また意識的に起こす上下動は上方向への力のロスでもあります。
相手に向かって真っすぐ滑り込んでください。

上下動は膝の動き

恐らく、踏み込む直前に「ピョン」としてしまうのは、膝の回転力の成分が強すぎるせいだと思います。
膝の曲げ伸ばしが強い力の発揮だというイメージも原因だと僕は考えています。
膝関節主導の動きは相手に読まれるどころか、股関節の推進力に干渉してその力を弱めてしまいます。

滑るイメージでケツと裏腿を使う

「股関節を強く伸ばす」イメージだと股関節と一緒に膝が強く伸びてしまうことがありました。
股関節の曲げ伸ばしは大切ですが、イメージが具体的過ぎると不必要なほど身体を伸ばしてしまいます。

股関節を伸ばすイメージではなく「踵に体重を乗せて身体を相手の方向に滑らせる」イメージで自然とケツと裏腿が利用できます。

膝の回転力の成分が股関節の推進力に干渉しないので上下動が少なくスムーズで、且つ力強い踏み込みになります。

上下動のない股関節主導の踏み込みはGGGを参考にしてみてください。
好例です。

パンチも体重を滑らせる

コンビネーションも同様です。
相手に向かって体重を滑らせるようなイメージ、体重を滑らせて叩きつけるようなイメージです。
無駄な上下動によるロスや膝関節の回転成分の干渉が小さいので強く動けます。
また、上下動といった予備動作がないので相手は対応が遅れてしまいます。

ディフェンスも体重を滑らせる

ディフェンスも同じです。
体重を滑らせてください。
左右への体重移動を滑らせるようなイメージで行います。
スウェイバックやステップによる後退で身体が伸びあがってしまう癖もこれで多少解消されると思います。
後ろに飛び跳ねるのではなく後ろに身体を滑らせて躱すイメージです。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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