【股関節活性化】トップファイターのスタンスが広い理由を考察 PART2【骨格立ち】

運動理論
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スタンスが広くなる理由をもう少しだけ考えていきます。

こちらの記事でスタンスを広げることで股関節内転筋群が伸張され、股関節が活性化されてパンチが強くなるとお話しました。

今回も股関節筋群の活性化という面からスタンスを広げる意味を考察していきます。

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スタンスが広い=前脚の股関節屈曲

スタンスが狭いとは

股関節が狭いということから考えていきます。

股関節内転筋群の記事でも述べましたが、人間の骨格では直立した姿勢では股関節の筋群が伸ばされて(筋肉が縮み緩んで)しまうので股関節の力が発揮しづらくなります。
スタンスが狭いとは直立した姿勢に近づく、つまり股関節が伸展位(伸びた状態)になり、股関節が使いにくくなるということです。

内転筋群を活性化するには縮んで緩んだ筋肉を引き伸ばす幅広のスタンスが有効だと解説しましたが、効果はそれだけにとどまりません。

以下述べていきますが、スタンスを広げることで臀部(大殿筋)と裏腿(ハムストリングス)も伸張しさらに股関節を活性化させることができます。

左の股関節を赤く塗っています。
股関節が屈曲しているのがご理解いただけると思います。

オレンジ色の矢印はスタンスを狭くしていく方向です。

スタンスを狭めた場合、左股関節の屈曲が小さくなっていくのが分かると思います。

上図のアルバレス選手は前傾してより左股関節屈曲角を深くしていましたが、井上尚弥選手のように真っすぐ立った姿勢でもスタンスを広げると股関節は屈曲します。

もう一つ、スタンスを広げることは前腿を緩め、股関節の力に干渉する膝の回転を抑える働きもあります。

前から見た前腿の筋肉、大腿四頭筋の図です。

股関節を曲げる(腿を上げる)とこの筋肉が緩むのが分かると思います。
筋肉は縮むと使いにくくなり、関節の回転力を弱めます。
スタンスを広げる(足を伸ばす)と、前腿の大腿四頭筋が緩んで膝関節の力が緩みます。

広いスタンスは臀部と裏腿の伸張(股関節活性化)と同時に、前腿を緩める(非活性化)ことを意味します。

左股関節で打つパンチ

左の股関節で打つパンチは左のパンチです。

左の股関節を曲げてエネルギーを貯蔵し股関節を引き伸ばし最大筋力が向上。

スタンスが狭いとこの屈曲でバランスが悪くなり、また左股関節の屈曲が浅くなります。

その力で一気に股関節を絞り込み左フック。

股関節と膝関節の違い

スタンスの作り方

スタンスが広いとは

スタンスが広いことの利点は

「股関節内転筋群と大殿筋、ハムストリングスを伸張することで左右の股関節の活性化」
「大腿四頭筋を緩めることで膝関節を非活性化」

です

どれくらいのスタンスがいいの?

骨格も筋力の大きさも人それぞれだと思うので、「これ」というスタンスの幅はありません。
しかし、

1.前腿に力が入らない
2.立った時に踵に乗れる

が基準になってくれると思います。

以下の選手達が参考になると思います。

リング誌PFP第3位

リング誌PFP第2位

リング誌PFP第1位

オールタイムPFP第1位

人間選別はもう始まっているんだよね。

気づいてない、動かない、日本人、バカか

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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