競技力に直結 『8割意識』

メンタル
メンタル運動理論

身体を加速させる感覚と同じように、競技力と直結するコツを共有します。
それは『8割意識』です。
これも僕の造語です。

僕がヒントを得たのはボルト選手と桐生選手のテレビでの対談を見た時です。
ボルト選手が桐生選手の走りを見て言いました。

「速く走る為には、速く走ろうとしないことだ」

矛盾しているようで本質を突いた言葉だと思います。

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言うは易く行うは難し

やり方はシンプルです。
「8割でいいや」、それだけです。
「8割でやる」じゃダメです。
「~でいいや」も肝心です。
「しなきゃ」ではもう一人の自分である潜在意識にプレッシャーがかかります。
「~でいいや」は潜在意識にプレッシャーを与えないための『お願い』でもあります。

なんだか怠け者のように聞こえるかもしれませんが、これが競技力の向上においては肝心なんです。
騙されたと思ってやってみてください。
いつも以上に身体がキレているはずです。

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最高のパフォーマンスを発揮しようとすると、ついつい全力になってしまいますがそれでは上手くいきません。
全力疾走をイメージしてください。
『全力のスピード』を出そうとすればするほど、身体は力み動きはぎこちなくなってスピードは落ちていきます。

パンチも同じです。
最大の力を出そうとすると力んで動作はぎこちなくなり、ギクシャクして拳の速度を出せなくなります。
「8割でいいや」
これを忘れずに実践できれば、競技力は確実に向上します。

しかしなんですが、これは難しい。
ついつい100%でやろうとしてしまいます。
特に緊張感が高まるスパーリングや試合ではそうなります。
シャドーやサンドバック、ミット打ちですら全力を出そうとしてしまいます。

キビキビシャキシャキ動こうとするとギクシャクしてしまって、逆にダラダラふにゃふにゃやろうとする方が身体がキレているってことありませんか?
そしてパンチの伸びもある。

一生懸命やることを美徳とする日本のやり方だとふざけている、怠けていると見られてしまうかもしれません。
でも、ダラダラふにゃふにゃやる『8割意識』が必要なんです。
猫もウサイン・ボルト選手もふにゃふにゃ歩き、ふにゃふにゃ走ります。

競技力と直結する理由は以下で簡単に解説します。
原理は加速させるイメージと似ています。

予備緊張は防衛本能

人間は歩いたり走ろうとする時、不随意(意図せず)に筋緊張を起こします。
それは何故かと言えば、身体を守ろうとする人間の防衛本能があるからです。
走っている時、足が接地する瞬間に力が抜けているとどうなるかを想像すると分かりやすいです。
転倒して肌はズタズタ、下手をすると脚や腕を骨折します。
これを起こさないために人間の身体は不随意に緊張するようにできているんです。

重いものを持ち上げる時もそうです。
背骨や膝など主導となり力を発揮する股関節の力を伝える関節を固めていないと、ぐにゃりと折れて脊椎や十字靭帯の損傷を起こしかねません。
力を発揮しようとして力んでしまうのは「防衛本能」なんです。
誰しもが持っています。

ここまでの例から、鋭い方ならもうお分かりだと思います。
人体は「大きな力を発揮しよう」と意識した瞬間に防衛本能が働き、身体を守るために筋緊張を起こして関節を固めようとするんです。
「全力で打とう」「全力で走ろう」も全く同じ理由で筋緊張を起こします。
身体の仕組みなんです。
「8割や7割くらいの力でいいや」という意識なら、身体の防衛本能の働きを抑え込めます。

「力を抑えて動かなきゃ」じゃだめで、「~でいいや」という考え方が大切です。
母親に命令されたときを想像してください。
絶対にやりませんよね。
潜在意識も同じです。
命令には逆らおうとします。
実際に僕の体感的にもより緊張しにくくなります。

8割を意識することで筋緊張を防ぎしなやかで柔軟、且つ発揮した筋力に干渉する力がないので高いスピードとパワーが実現できます。

脱力

これまで、運動理論編で脱力の重要性についてお話してきましたが、脱力というのは随意的運動により壊されます。
力まず、なるべく不随意に競技動作を実践する必要があるんです。
そのためのコツが『徐々に加速』と『8割意識』です。
いきなり全力で動こうとすると防衛本能により筋緊張を引き起こしてしまいます。

またこれは僕の体感なんですが、随意的な動きによる筋緊張は長引きます
どういうことかと言うと、「こうやってこうやって動こう」といった意識的な動作とか、「ガードはここ!」みたいな意識を伴う動作の力みは継続しやすいんです。

僕の経験上、意識的な運動は最初は上手くいくんです。
ただ、繰り返していくうちに、それが癖になって必要のない場面でもガチガチに緊張してしまい、時間の経過と共に下手になっていくってことが頻繫に起こりました。

逆にあまり細部を意識しない不随意による動作は筋力の発揮の次の瞬間には弛緩を開始し力が抜けます。
伸張反射もそうですよね。
これは脊椎反射と随意的な運動の大きな違いだと僕は考えています。

「考えるな、感じろ」
難しいけど運動の本質だとここ最近は確信し始めているんです。

まとめ

ダラダラ練習して、怠けているような選手の方が無駄な力が抜けて動きがキレているし、そんな選手の方が試合で力を出しきります。
怠け者に見えますが、ある意味では脱力する練習を必死にこなしているとも言えるんです。

「ダラダラするな!」で大切な才能を奪ってない?奪われてない?

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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