怖いけど逃げずに勝負して勝つ ボクシングの醍醐味は挑戦だ

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「怖くて逃げだしたい」
自分の弱さを克服して、自分の夢に向かって困難に立ち向かう選手の姿に僕は勇気をもらうんです。
それは一ボクシングファンとしてであり、一選手としてです。
僕はアンディー・ルイス選手の戦いに大きな勇気を貰いました。
「失敗を恐れず挑戦することって大切だなあ」って心の底から思ったんです。

今回日本の後楽園ホールで困難に挑む選手を紹介します。
その名はサンダー照屋。

壁として立ちはだかるは木村蓮太朗。

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木村蓮太朗

プロ戦績は2勝2KO。
アマチュアでは関東リーグの最優秀選手賞や全国制覇など、輝かしい実績があります

現東洋太平洋王者の三代選手とも互角に戦える選手なんです。

僕は木村選手をスパーリングで見たことがあります。
本当に強いです。
ライト級全日本新人王全KO勝利の小田翔夢と互角(翔夢のが上ではあった)のスパーリングができる選手で、日本ボクシング界ではかなり注目され、世界チャンピオンも期待されている選手です。

はっきりと断言できます。
この選手には要注目です。

でも僕が応援するのはサンダー照屋選手。

サンダー照屋

本名は照屋 雄太。
『沖縄から世界へ』を掲げ、沖縄のジョニー・タピアを目指します。
僕は実は照屋選手にお会いしたことはありません。
でもTwitterを見てその優しそうな人柄を感じました。
同じく沖縄出身の僕には分かります。
照屋選手はきっと大らかで、真面目な優しい男です。
でもその優しさの中に強い闘志も秘めています。
Twitterを見て、サンダー照屋選手がボクシングへの熱い情熱を持ってトレーニングを積んでいることも感じました。
僕はサンダー照屋選手に絶対に勝ってほしい。
ただの咬ませ犬で終わってほしくありません。

通算成績:13 戦 5勝( 3 KO )7敗 1分。
正直言ってしまえば平凡です。
現在3連勝中。
勢いがついているとはいえ相手がトップアマとあっては、本当に失礼ですが負け越しの咬ませ犬と言わざるを得ません。

紹介動画

サンダー照屋に必要なもの

照屋選手がこの試合の危機感、モチベーションで才能を開花させる可能性はありますし、物事に絶対はありませんが、今から急激にボクシングが進化してボクシングの能力で木村選手を凌駕するようになる確率はかなり低いはずです。

奇策

なので照屋選手が用意するものは一つは奇策。

翔夢とのスパーリングで木村選手はかなり気性が激しく、まるで喧嘩のようなボクシングをしていました。
これは長所です。
相手を飲み込んでしまう気迫に繋がっていきます。
しかし長所と短所は常に表裏一体。
上手く利用すれば照屋選手の土俵へ引きずり込めるはずです。

勇気

次は勇気。
アンディー・ルイス選手が巨大なスーパーマンジョシュア選手に見せたリスキーな戦略、当たれば倒れるでは済みそうにないジョシュア選手のパンチに臆することなく飛び込んでカウンターを狙っていきました。
常識外れのルイス選手の戦略にジョシュア選手は動揺していたように僕には見えたんです。

これまでどんな相手であろうとその圧倒的な身体能力で自分の土俵へ引きずり込んだジョシュア選手が初めて相手の土俵で戦わされました。

誰にでもできることじゃないからこそ、ジョシュア選手は初めての経験に動揺してミスをしてしまったんだと思います。

照屋選手に同じような戦略をとれとは言いません。
あれはジョシュア選手の速いジャブをブロッキングで叩き落とすルイス選手の技術とハンドスピードがあったからです。

逃げてアウトボクシングする相手を追いかけて倒すのは木村選手の土俵です。
だから逃げたら勝ち目はないはずです。
照屋選手が勝つとすれば一か八か、中間距離のど根性バトル。
怖いしリスキー、誰もやりたがらない中間距離での根競べ。
両選手のパンチ力を比較すると、同じ数のパンチに耐えるとしても間違いなく照屋選手の根性が勝らないとこの戦いは成立しません。

とは言え、簡単にこちらの土俵で戦ってくれるか分かりません。
打ち合おうとして追いかけたとしても、きっとフットワークも抜群にいい木村選手が本気のアウトボクシングをしたら捕まえることはできないと思います。
自分から追いかけてしまえば高確率で逃げられます。

そんなときは向こうからこちらの土俵へあがってもらえばいいんです。
木村選手の気性の粗さは強さである反面利用できる部分もあるはずです。
それにインパクトの強いKOを狙っているはずです。

怖くて逃げだしたい気持ちを克服するのがボクシング

ボクシングは本当に怖いです。
死ぬこともありますし、脳の怪我で身体が動かなくなってしまうこともあります。
だからこそ選手は常に命がけです。

「この試合で死ぬかもしれない」は常に頭を過ります。
12回戦戦うと分かりました。
本当に寿命を削る戦いです。

ボクシングの恐怖は本能に根差した真の恐怖です。
僕達選手はその恐怖を克服してリングへ上がります。
4回戦ボクサーであろうとそれは同じです。

僕はそこにこそボクシングの真の魅力があるだと思っています。
それは世界戦であろうと4回戦であろうと変わりません。

Twitterでは照屋選手の人柄がよく伝わってきました

照屋選手が言うように選手は怖くて逃げだしたいんです。
でも、ボクシングが好きだから、そのボクシングで色んな人に認めてほしいから、命がけで戦っているんです。

迷いながら、不安に押しつぶされそうになりながら、いろいろな葛藤を乗り越えて選手はリングへ上がります。

ボクシングは一人の人間の生き様の凝縮なんです。

勝って当たり前や勝てそうな相手ではなく、あえて困難に挑むサンダー照屋選手をみんな応援しようぜ!

試合は12/10後楽園ホールで行われます。

僕も照屋選手のように困難に挑む姿でファンの心を打ちたいと思っています。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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