東京はヒートアイランド現象で地面が熱い。
沖縄に居た頃は日差しが強くてやけどみたいになっていたけど、東京の熱さも不快感では負けていません。
今日の階段は地獄でした。
まずは湿度と温度が高い。
そして練習内容。僕のベルトのランカーとの競争を強いられました。
公園内ですら倒れそうなほど暑かった。
でも階段は茂みの中にあるので割と涼しかったですね。
刺激を変える
野木トレーナーはメニューやトレーニングの場所を教えません。
それはどうしてか聞いてみると、きちんとした答がありました。
「メニューを教えるとサボろうとするだろ?」
とのことでした。
なるほど、確かにその通りですね。
人間てのは基本的に怠惰で楽することばかり考えます。
例えば明日のメニューを聞いてしまうと無意識にサボるための戦略を練るはずなんです。
そして、基本的には弱気な戦略を選びます。
例えば「序盤は少しペースを落とそう」とかですね。
意識せずとも無意識にもあれこれ考えるはずです。
で、結局弱気な戦略を遂行すると。
しょうがないですね。これが本能なので。
野木トレーナーはこの計画を立てさせないために、メニューは教えないとのことです。
そして、全く同じ理由から毎回刺激が違います。
息ができない無酸素運動から一歩一歩が地獄の持久走まで。
どちらにしても地獄です。
走る場所も快適で同じペースで走り続けるコースは基本的にはありません。
「登りと降りが交互に入れ替わるコース」だったり途中で急激な階段が混ざっていたり。
「階段一段一段の大きさの違い」みたいな微妙な違いですら、過酷なトレーニングでは大きな違いになります。
走ってると僕はだんだん楽に走れる方法が分かってきます。
登りと降りでは走りの戦略が違います。
みんなそうだと思います。
野木トレーナーはそれをさせないために、あえて凸凹なコースを走らせます。
今日は競争でした。
負けず嫌いの意地の張り合い、ボクシングに限らずこれが一番辛い。
競争
今日のメニューは『バウンディング(バウンドして走る)』『スキップ走』などの身体のバネを使ったトレーニングがメインでした。
爆発的な瞬発力が必要とされる無酸素系の刺激です。
一本の距離自体は長くありませんが、一歩一歩の強度が半端じゃありません。
普通の階段の幅の3倍はあろうかという階段を2段飛ばし縛りで駆けあがったり、スキップで片足ずつ登ったりです。
一瞬で足が動かなくなりました。
※自分のバネの使い方の下手さを認識できるいいトレーニングでした。
そしてメインの階段走は僕と同じウェルター級で大橋ジムへ移籍してきた安達陸虎選手との競争です。
同じ階級のチャンピオンとランカーである以上、お互いに自分の力を示さなければなりません。
そして、これはトレーニングの最後のかなり疲労が溜まった状態です。
そして一本かと思いきや3本勝負。
野木トレーナーは鬼です。
僕は命を燃やして走りました。
絶対に負けらません。チャンピオンとしての意地を見せる為に死ぬ気でやりました。
結果?チャンピオンの威厳は保ったよ!
人体は良くも悪くも環境に順応する
生物は大抵の環境には順応できます。
肉体も精神も環境に合わせて作り変えられるだけの柔軟さと強さが生物にはあります。
僕は過酷な環境に順応することで、強くなってきました。
だけど、それと同時に変化を嫌う矛盾した性質も併せ持っています。
『このままで居たい、何も変えたくない』っていう頑固さと弱さが僕にはあるんです。
まとめ
僕は弱くて頑固でした。
だけど、少しづつ変わってきました。
少しづつなら誰でも変われるんです。

常に楽したいと思う気持ちはありますが、僕は過酷な環境に身を置くことを決意しています。
大変ですが生きている実感もあります。
追伸:走るなら熱いから公園がいいよ。
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