ノニト・ドネア vs. ギレルモ・リゴンドウⅡ?

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不人気なリゴドウ

ネット上でそんな記事がありました。
決定ではなく、対戦に含みを持たせただけですが。

403 Forbidden

この両選手は一度対戦したことがあります。
僕はその時のことを何となく覚えているんですが、当時のリゴドウ選手はファイトスタイルと強さからビッグネームに避けられていると言われていました。
強くて知名度が低いから負けて失うものと勝って受けられる報酬が見合っていない、つまりハイリスク・ローリターンなので試合を敬遠されいたんだと思います。

これはボクシングあるあるです。
当時の人気選手にリゴドウ選手と戦う利点ってあまりなかったんだと思います。

今になってみればこう思えますが、当時はWOWOWでボクシングを見ていたただのボクシングオタクだったのでそんな事情は知りませんでした。
普通に対戦を避け続ける選手達を『腰抜け』だと思っていました。

当時ドネア選手はモンティエル選手をセンセーショナルなKOで倒し、一番ノッテいた時期で日本の西岡元チャンプとか倒してスターダムを駆けあがっていたんですよね。

ワクワクする反面『リゴドウに人間が勝てるわけない』とも感じていました。

今回はドネア選手とリゴンドウ選手の試合を元にリゴンドウ選手の戦略を解説していきます。

そしてもう一つ、リゴンドウ選手がつまらないと言われる理由も説明します。
それはリゴンドウ選手の戦略が大きな要因となっています。

Google検索でサジェスチョンされるキーワードです。
『塩』はつまらんとかそんな意味です。

それでは当時の試合を振り替えてみようと思います。

試合

ありがたいことにHBO boxingから公式のハイライトが共有されています。
この試合をただのファンとしてではなく、競技者の視点として見てみようと思います。

余談ですが、youtube初めてボクシングを見る機会が激増してさらにボクシングへの理解が深まって強くなっている気がします。

fullの試合は「Nonito Donaire vs. Guillermo Rigondeaux (HD, With HBO Commentary)」で検索できます。

1ラウンドからリゴンドウ選手はうるさくリードハンドを動かして「ジャブ、ジャブ、ジャブ、ジャブ…ワンツー!ジャブ、ジャブ、ジャブ、スリーツー!ジャブ、ジャブ、ジャブ…カウンター!」
これだけです。

休みたい時は時は右足を軸に「ピボット、ピボット、ピボット、ピボット、ダッキング!、ピボット….」です。
細かいことを無視すればこれしかやりません。
ただしこれをリゴンドー選手のパワー、スピードでやります。
質(たち)が悪いです。

ドネア選手は悪い癖というか、一発で倒してやろう精神が強すぎます。
本当はもっと細かくボクシングできるはずなのに、荒っぽく戦います。
普通の選手ならこれで怯んでしまうので、良いんですがこのレベルの相手は強いだけのパンチには動揺しません。
効かされなければ当然のごとく打ち返してきます。

戦略分析

アウトサイドでのカウンター 無理はしない

既述の通り、リゴドウ選手の戦い方は超がつくシンプルさです。
一言で表すと『待ちのカウンター』。
これをリゴドウ選手のスピードとパワー、スキルでやるので質が悪いんです。
敬遠された理由も分かります。

あのフットワークで距離を取りリードハンドで相手の攻撃のリズムを崩す…そして『ひたすら待つ』。
相手が入ってきたら左のカウンター。
スピードもあるのでやばいです。

アウトサイドのスピードと一発のパワーの抑止とフットワーク、うるさいリードハンドを組み合わせてカウンターを実現します。

でカウンターのタイミングを掴めなかったり逃してしまったら地面にめり込みそうなダッキングとピボットを組み合わせて相手の背後へ回り込みます。
これは『完成されたワンパターン』です。

相手も当然攻める意思はあるわけなんですが、一発のパンチとスピードのあるリゴンドウ選手がカウンターで脅かしなら待っているので攻められません。
リゴンドウ選手はこの状況を変える気は見せず淡々と同じことを繰り返します。
リスクは冒しません。強いのに干されているのはこんな理由があるんです。

僕はリゴンドウ選手のような『完成されたワンパターン』は強い選手が持ってる特徴です。
ただし強い選手達が完全に勝ちに徹するかと言えばそうではありません。
プロボクシングは勝てばいいってものではなく、観客を意識しなければなりません。
リスクを冒してKOも狙います。

でもリゴンドウ選手選手はそんなことはなく、一度得意な『勝つ形』を作ったら無理せず、落ち着いて試合を進めていきます。

ドネア選手との試合はリゴドウ選手が型にはめてコントロールしました。

終盤はドネア選手はリゴドウ選手に片目を潰されたんですよね。

でも!ドネア選手もいい所がなかったかといえばそうではなく、得意な左フックでダウンを奪ています。
井上選手に左フックを当てたように、ドネア選手は左を当ててしまいます。

再戦

初戦はリゴドウ選手の型にドネア選手がはめられた形ですが、あれから月日が流れリゴドウ選手は置いておいてドネア選手の戦い方は変わっています。

ドネア選手の戦略の変遷を見てみると、

カウンターパンチャー』→『スウォーマーよりのカウンターパンチャー』

だと思っています。
キャリアの最初の方は今よりもっと足を使ってリスクは回避してカウンターを打ち込むカウンターパンチャーでしたが、どんどんプレッシャーファイターになっていきました。
井上選手の試合がそうであったように犠牲を払いはがらプレッシャーをかけて一撃必殺のカウンターを狙います。

スウォーマーを良く知らない方はこちらを。
http://bellicoseboxing.blog.fc2.com/blog-entry-3.html
超シンプルに分かりやすくまとめられています

ドネア選手のスタイルが変わっているので再戦となるとどうなるか分かりません。
リゴドウ選手との初戦よりさらにしつこいスタイルです。
このしつこさで終盤捕まえてしまうかもしれませんし、以前よりスピードが衰えたようにも見えるのでリゴドウ選手のスピードについていけないかもしれません。

この試合は決定ではありませんが、ドネア選手は戦う意思はあるようです。
時間を経た再戦がどんな風になるのか、スタイルの違いがどんな違いをもたらすのか、ボクシングの研究材料としてとてもそそられます。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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