大番狂わせジョシュアvsルイス

選手分析
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2019年一番驚いたボクシングの試合

ページ一番下のyoutube動画でも紹介しています。

比較

僕が去年一番印象に残っている試合を紹介しようと思います。
まずこの写真を見てください。

チャンピオンと記念撮影をするファン…ではありません。
これは3団体統一王者アンソニー・ジョシュア選手とそのチャレンジャーアンディー・ルイス選手です。

計量時の写真です。
片やムキムキのアスリート。片やぶよぶよの肥満体。
圧倒的体格差。
誰だどう見たって、試合なんか見なくたって勝者は分かります。

まずはジョシュア選手について紹介します。プロフィール。

ルイス選手との試合の日の戦績は22戦全勝21KO。
体つきもそうですが、KO率の高さ。一つを除いて全てKOです。
3団体統一王者に加えてロンドンオリンピック金メダリスト。
実績だけで震えてきます。

ルイス選手のこの日の戦績は32勝21KO1敗。
好成績です。32戦してたったの1敗。
しかしジョシュア選手と比較すると失礼かもしれませんが、かませ犬です。
結果は…

ルイス選手の7回KO勝ち。
めちゃくちゃ驚きました。
今回は信じられないようなハンデを跳ね返したルイス選手の戦略とメンタルを分析していきたいと思います。

人は見かけによらない

試合背景

この試合はイギリスで3団体統一し人気を確立したジョシュア選手がアメリカでのファン獲得のために用意された試合です。
当初のジョシュア選手の挑戦者はジャレル・ミラー選手でしたが、試合の直前でドーピングが発覚し挑戦権を剥奪されました。

その代役として抜擢されたのがルイス選手です。
ルイス選手はこの試合が行われた2019年6月1日の約40日前、4月20日に10回戦の試合を行っています。
普通こんな短い準備期間でタイトルマッチは行われません。
1か月の準備期間で勝てるわけありません。
しかも相手はオリンピック金メダリストの3団体統一王者です。

でもルイス選手はこのビッグチャンスを受けました。
そして勝ちました。

試合内容

ルイス選手は圧倒的体格差にもスピードにもパワーにも全く臆することなく積極的にプレッシャーをかけて、それを遠ざけようとするジョシュア選手の攻撃にカウンターを合わせていきました。
ジョシュア選手の長いパンチを掻い潜ってカウンターを打ち込んでいきます。
これは背の低い選手が背の高い選手と戦う時の王道です、当然誰でも試みます。

でもジョシュア選手はパワーもスピードも半端じゃないのでこれまで誰もできなかったことです。
そしてこれは技術的にも当然難しいことです。
勿論これができるルイス選手の上手さにも驚かされました。
でも一番驚いたのはあのムキムキなジョシュア選手のパンチに向かって進んでいけるというメンタルの強さです。一番驚かされました。
普通あのでかさの筋肉見たら怯みますよね。
しかもジョシュア選手は運動神経抜群のスーパーマンですからね。

ルイス選手のカウンターや回転力とプレッシャーに最初感じられたジョシュア選手の余裕が感じられなくなったので「もしかして…」と思いました。
ルイス選手は肥満体で油断しますが回転力とカウンターのタイミングは抜群なんです。

でも3ラウンドにはやっぱりルイス選手がダウンを奪われました。
尻餅を突いて完全に効かされていました。
「あぁ…やっぱりだめか」と思いました、多分みんなそう思ったと思います。

ただ一人、ルイス選手を除いて。

立ち上がって試合が再開されます。
ジョシュア選手は決めにきました。
KO率通りジョシュア選手の詰めは甘くなりません。
でも僕がここで驚かされたのはジョシュア選手ではなくルイス選手。
守りを捨てて捨て身の反撃をしたことです。
普通はこうなると相手はジョシュア選手に無抵抗に殴られてしまうので、レフリーが試合をストップします。
その経験もあってかジョシュア選手は意表を突かれたのかもしれません、先にルイス選手の左フックが当たりました。

ジョシュア選手がダウン。
普段僕は勉強の為に試合を見ていますが、この試合は一ファンにもどって興奮しました。

そのあとはダメージを引きずるジョシュア選手をルイス選手が攻め続け7回にとどめを刺しました。

オリンピック優勝するジョシュア選手の技術とスピード、そして22勝21KOのパワー、そして圧倒的な体格差、準備期間の不利をひっくり返したルイス選手のメンタルの強さに去年一番驚かされました。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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