OPBF王者が朝倉海と朝倉未来を分析

選手分析
選手分析

ページ一番下の動画でも説明しています。

両者の違い傾向を分析してみようと思います。
もちろん相手次第、成長過程でこれは変化してくことだとは思います。
現時点で僕が感じていることを挙げていきます。

兄弟でどちらも優れたストライカーだと思いますが、それぞれ戦い方が違います。
一言で極端に表すと「コンビネーションパンチャー」と「カウンターパンチャー」です。

それでは始めます。まずはフットワークから。

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分析

フットワーク

両者ともフットワークが優れています。
海選手が堀口選手と戦った試合はしっかり距離を合わせてカウンターを打ち込みました。

未来選手もしっかり相手の射程を外してカウンターを打ち込みます。

でも両者のフットワークは微妙に違います。
海選手は相手が攻めてくる場面や自分から仕掛ける場面ですぐに距離を取らずにリスクを取って打ち合う場面があります。
しかしそれでミスして打ち負ける場面もありました。

未来選手は海選手ほど動き回らず単発ながらカウンターで迎え打ちます。
危険な距離ではすぐに離れてを打ち合いはあまりしません。
冷静です。

パンチ

未来選手と海選手はリスクをとる瞬間が違っています。

未来選手は基本的に冷静でリスクはあまりとりませんが、単発ながら一発一発打ち込む瞬間にリスクをとります。
この瞬間だけはしっかり体重を乗せて迎え打ちます。
ONとOFFがはっきりしています。
他の動画でも話しましたが、ネジが外れています。
これはなかなかできません。
なぜか、それはこの瞬間にカウンターされた場合は危険度が増すからです。
前に体重を乗せていて衝撃を吸収するのが難しいですし相手の攻撃への対応が遅れてしまいます。

海選手は攻め込むまではフットワークで左右に動きながら様子を窺います。
これは安全な戦術です。
そしてリードハンドで相手の隙を作ってそこに飛び込みます。
一発一発に力を込めて単発で打ち込む未来選手と比較すると、一発のリスクよりはコンビネーションを打ち込むことでリスクをとります。

パンチの距離以外でのリスク回避は海選手が上で、リスクのONとOFFの切り替えでは未来選手の方がメリハリがあります。
パンチの鋭さに関しては未来選手、海選手は粗削りながらよく動きます。

細かい海、大胆な未来

ある程度足を止めてどっしり構えてタイミングを見計らって単発ながら躊躇なく飛び込んでいく未来選手。

海選手は相手の射程外でもしっかりと動いて、攻める時も左を多く使いジャブ、フック突きながら相手の隙を作って飛び込んでいきます。

当然これは相手の実力やスタイルによっては変わってくるとは思いますが、一つの傾向ではあると思います。
これには一つは性格の違いが表れていると思います。

オーソドックとサウスポー

後一つは朝倉兄弟のスタンスの違い、サウスポーとオーソドックスが関わっていると思います。
オーソドック対オーソドックスだと相手の左手が右の軌道にあるのでジャブやフック、フェイントなど一手間必要になります。
サウスポー対オーソドックスだと邪魔な障害物がないのでいきなり左を伸ばして当てることもできます。
これがオーソドックスとサウスポーのスタンスの違いです。

性格の違いの他にこのスタンスの違いがスタイルの違いに繋がっていると思います。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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