ゲンナディ・ゴロフキン

技術

ロシアンフックの打ち方 その五

ロシアンフック パンチの反動動作の記事で述べたことですが。 ロシアンスタイルのパンチはGGGのように、上腕の内旋を保って反動を作ります。 これはほぼ全てのスポーツに見られる普遍的な動作です。 GGGのパンチの反動動作はフェデラーや蘇炳添とそ...
技術

肩甲骨ロック時のガード腕とパンチ腕の連動

肩甲骨ロック 上で示したような連動の理由とその利点を説明します。肩甲骨ロックができるとできないとでは体の連動性が変化します。 それは身体重心の動きに伴う床反力の受け方と動員される筋肉に差を生み出します。 ある閾値を境にボクサーのボクシング技...
技術

フックは前に押し込む

パンチは前へ 本当に"押し込む"と力が標的に伝わらない上にバランスが崩れますから本当に「押し込む」ではありません。 より厳密には「押し込む方向に拳を推進し、やや押し込んでパンチを止める」が正しいと思います。 感覚的には「拳が衝突したらパンチ...
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技術

ロシアンフックの打ち方 その三

ナックル 今回はロシアンスタイルの打法について僕が観察できる規則性をお話します。 ナックル。 下の画像の当たりを叩きつけるようにするとそのコツを掴みやすいと思います。 ジャブと同じ程度の射程のロングフックで側頭部(=三半規管)を狙うのなら、...
技術

肩甲骨ロックとガード腕とブレーキ効果

ブレーキ効果 脛骨を骨盤へ向けて床を踏むことでブレーキ効果により推進力とブレーキの反力が合成されて腕を加速させます。 膝の曲がる姿勢が良くないのは、一つは床を強く踏めんで体を加速させられないから。次にその推進力を骨格で制止でかないから。 一...
戦略

蟻地獄視点のフック

フックを考える 「蟻地獄」は、逃れようとするほどに足場が崩れてしまう戦略的な構造を指しています。 分かりやすいのはロマ、GGG、カネロのシステム。 上の動画はロマの戦略を単純化、視覚化したものです。一言で言うなら高度な後出しじゃんけん。 後...
技術

敵の資源を分散させるロングフック

敵の資源を分散させる GGGのコンボは美しいですね。ゲンコツで狙い撃ち。痛そう。 的確に急所を打ち抜いています。GGGの相手は試合前に当然それをされるのを知っていますから、徹底的に準備をし、現場でも必死に守っているはずです。しかし高確率で急...
技術

ルールブックと現実を分離する

掴んで投げる ロマステップのシステムを眺めてみると、その構成要素はステップだけではないことが分かります。 1.フェイント 2.相手の足を止める 3.パンチしながら近づく 4.掴む まずはロマステップを繰り出す前にフェイントで相手を緊張させ、...
初心者向け

チェスゲーム視点

チェスゲームは、分解すると色んな解釈ができると考えられますが、その中で具体性が高く最もそれが分かりやすいのがコンビネーションだと思います。 駆け引きは一言で言うなら「相手の資源を分散させる戦略(≒物語)」です。 この視点でなら、ジャブはジャ...
戦略

リングを切る

カットオフザリング カットオフザリングには技術的に見るのなら、複数の技術が複合した概念であると思います。なので、「これがカットオフザリング(リングを小さくする)だ」と、単一の技術で語ることはできません。 それを踏まえた上で以下は読み進めてく...
技術

側頭部パンチ

フックは側頭部 フック→こめかみ❌️ フック→側頭部⭕️ 前者でも問題はありませんが、この場合は相手がガードを高くすると打つ場所がなくなり、フックを選択する意味が失われます。 側頭部フックとGGGシステム マーティンのように、GGGとベテル...
技術

ボディーブロー

パラエストラ天満にて。 継続して参加してくれる方は、簡単な説明だけですぐに理解し、実践できるようになっていることを感じます。認識(≒世界観)が共有され始めています。 ボディーフック(アッパーカット)の要点 1.脇腹を潰して頭を横へずらす(肋...