ドワイト・ムハンマド・カウィのヘッドスリップ

トレーニング技術選手分析
ドワイト・ムハマド・カウィの首をすくめるディフェンス

ヘッドスリップ動作。
頭を前へ突っ込まず、横へズラす。

傾向としてかなり多いと感じるのは、「頭を前へ突っ込む」ような動作。

頭が突っ込む原因として僕が考えているのは、一つは「植え付けられたイメージ」もう一つは「大腰筋の弱さ」。
他にもあるでしょうが、大まかにはこの二つが導く動作だろうと推理しています。

一つ目は、指導レベルの錯覚。
下に乗せたようなチャベスやタイソンの動きは「前へ突っ込んでいる」ように見えます。しかし、それはあくまでも結果としてそれが起こっているのであり、それが原因としてパンチを躱せているわけではないでしょう。

僕が現時点で因果関係を推理するなら、タイソンやカウィのどのスリッピングを導く要因は、大きくは二つ。一つは「大腰筋の強さ」次に「自然体の反射」です。

彼らの動作は、反射の延長線上で起こっていると考えます。
彼らは生来的に大腰筋が強く汎ゆる動作にそれが連動する為に、咄嗟の動きであってもそれが強調された動作になる、と言うこと。

所謂頭が突っ込むスリッピング観は、これを弱者の認識で解釈したところから生まれたと推理します。

カウィのような反射的かつ自然な動作を引き出すなら反復ではなく、「うんこスティック」トレなんかをおすすめします。

棒の先にうんこをつければ、本能は必死に避けます。

ヘッドスリップの練習
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この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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