上の動画の補足を一応しておきます。
「前重心でパンチが強い選手もいるぞ」と、反論があるかも知れません。
例えば今の姿になる前のドネア。
彼の特徴的なパンチには左のカウンターが挙げられます。
ドネアのような、左の股関節に乗り込んだ前重心は左のハムケツと右大腰筋を伸張し活性化します。つまり、左フックやアッパーカットが打ちやすいと言えます。
従ってドネアのそれは、上の動画の主張とは矛盾せず整合します。彼のそれは得意の左を活かすためのポジションである、と言えます。加えて、論理的にはその姿勢は顔面を相手に近くする故に、相手のパンチを引き出し、カウンターのきっかけを作っているとも考えられます。
また、この推理は、この当時のドネアが左のカウンターの準備の為に、GGGのような右大腰筋の収縮を用いた押し込むようなパワージャブではなく、払うようなジャブを多用する傾向にある理由とも整合します。得意のパンチを生かす為に戦術の無駄を削ぎ落とし戦略を一貫させた姿であると言えます。
GGGは、パワージャブで動きを止めた後に右のフックを食らわせるパターンを確立し、そこに合理化したスキルセットを構築しています。
戦略ベクトルと戦術ベクトル
さあ、また僕のよもやま話を聞いてもらう時間です。 今回はこの本を読んで感じたことをボクシングの戦略に応用できないかと考える記事です。とりあえず頭に思い浮かんだことをツラツラと書いていきます。 戦略が「ストーリー」というのは僕の考える「勝つた...
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動画でも説明していますが、「こうあるべき」という「無知の知」を遠ざけて「こうもしれない」と可能性に対して心を開くことが、”論理的に”合理を引き寄せてきます。
可能性に心を開くこと
今週のパラエストラ天満長濱クラスの様子です。 長濱クラスでは、参加者の皆さんが、各々の異なる理想やスタイルを追求することを歓迎します。 もちろん、レッスン中は僕の技術の習得を目指します。しかし、それを自らの体系に取り込むのかやどのように取り...
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