この場面は胸椎の側屈が分かりやすい。恐らくは大腰筋の作用です。
マイク・タイソンの胴の分厚さ。腸腰筋がパンパンに詰まっていると想像できます。GGGもカネロもロイも胴がパンパン。
彼らの胸椎の側屈回旋パンチは
胴が太い→大腰筋が太い→胸椎側屈回旋
という必然的連鎖反応だと予想しています。
さらに胸椎の側屈回旋は
肩甲骨平面内での拳の滑走→二軸打法
も導きます。
この視点からボクシングを見るなら、「大腰筋が弱い」ならば「ボクシングが下手」となります。
仮にこの命題が真であるなら、その対偶も真。大腰筋が強い→ボクシングが上手い
最近はこの大腰筋(≒腸腰筋)の作用でボクシングを説明することにハマっています。
マイク・タイソンのヘッドスリップでは頭は前に突っ込みません。脊椎の側屈で頭を横へ振って避けるか、むしろ頭を仰け反らせて避けます。
抽象するとメイウェザーやモハメド・アリと同じ動作であるように感じます。
大腰筋によるディフェンス動作は
1.床反力の増加
2.ハムケツのSSC効率化
3.姿勢反射の抑制
3.アングルの創造
をディフェンス動作と同時に行います。すなわち、ボクシング競技力の説明に用いられることの多い「攻防一体」という現象を導出する必要条件であろうと。あくまでも僕の予想ですが。
以下の歴史的なボクサーの動きから細部を捨像した場合に見えてくる共通点から逆算される実体は「大腰筋」だろうと。
この仮定が妥当なら「頭をずらす」「斜めに踏み込む」「斜めに立つ」というようや念仏を頭で唱えるのは無駄です。
大腰筋が強い場合は必然として攻防一体が身につきやすいと現時点では結論します。
以下は社会に溢れる念仏に関する僕の最近の持論。ここでは分かりやすくボクシングで具体化します。
思うに、ボクシングに溢れる念仏(僕はそう思う)は「ボクシング競技力」という結論を導く為の前提ではなく、単に指導側の自尊心や承認欲を満たすか、または本当に会費を巻き上げる、文字通りの「免罪符」の構造から演繹された指導論なのではないか?と。
「これが神だ」と宣言し、信者を畏怖させ免罪符を買わせることが目的であるか、または神に仕える神父という立場にいることで集められる尊敬で自尊心を満たせれば良い、という目的から技術論が導出されてしまってる、という仮説ですね。
上下関係や礼儀作法、ビジネスマナーももそうですよね。理解不能な罪を創造し免罪符を買わせる。そして神父は「これが天国への道です」とドヤ顔。信者は疲弊し神父の自尊心が満たされていく。
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