リカルド・ロペス分析

技術運動理論選手分析

最早みなさんには共有されつくしているというか、分かりきった話だと思いますが、リカルド・ロペスの分析やります。

大腰筋パンチ
理屈。

まずは骨格。
見たらわかりますね。GGGと同じ骨格をしています。GGGはロペスよりも厚みがあり、ロペスはGGGより肩甲骨が前傾しているように見えます。この差はまだ分かりません。脊椎の大きさとかも関係するような気がします。

まずはこれが前提。

そして、この骨格という前提から技術は導かれます。

すなわちロペスと同じ骨格の前提を満たさないのなら、形だけ真似ても似て非なるものです。四足歩行動物の走りだけ真似ても速くは走れないように。

投球時、球をリリースする瞬間に腕が内旋させられるのは、骨格にはその為の構造があるからで、それは強く腕を振れる場合に強調されます。そして、強く腕を振れるのはその為の前鋸筋小胸筋腸腰筋の強さが肩甲骨の外転前傾を導くからです。

所謂ロシアンスタイルのように、上腕を内旋してナックル(=人差し指と中指の第一関節)を当てられるのは、その為の骨格を先天的にか後天的にか持っているボクサーだけ。そうでないのに形だけ真似してもできない確率が高いでしょう。

僕がそうであったように、拳を横にしてナックルを当てたいのに、何故か縦になって薬指と小指にパンチが当たる、というボクサーは多いと思われます。そうであるなら、原因は握りと肩甲骨ロックの筋力が弱いと結論できます。練習不足や不器用だからではありません※仮説

ロペスような、骨盤の前傾から脊椎の湾曲、肩甲骨の外転前傾までが強調されるのは、腸腰筋前鋸筋小胸筋が強いからと僕は結論しています。すなわち、ロペスのようなボクシングを目指すなら上記の筋肉を強化することが要求されます。

ロペスは大腰筋パンチの特徴が大きく現れています。

大腰筋パンチが分からなら下の動画を見てください。

ゴロフキンと肩甲骨ロックと肩甲骨平面と大腰筋と二軸
ゴロフキンの強さの原理
クロフォードの大腰筋パンチ
右大腰筋を収縮させたままのジャブ
前鋸筋小胸筋と腕の推進方向が一致するから力が出しやすいのだと思うわ。
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まずはロペスのアッパーカット。

アングルを作る場面に注目してください。頭は前ではなく、斜めに傾きます。

これは大腰筋の収縮によるものだと考えられ、ディフェンスとケツへの乗り込み(前への体の推進)の二つの意味を持ちます。前へ突っ込むと大腿四頭筋(後ろへの推進)にエネルギーが貯蔵されるので、パンチ力は原理上は弱まります。

次にワンツー。これも右腕のスイングと同時に頭が左へズレる、すなわち、大腰筋の収縮が起こっています。相手のパンチの射程から頭がズレ故に相打ちを回避できます。

ロペスは相手の相打ちを何度も紙一重で躱して、逆に右をカウンターしています。相打ちされるのと、逆に相打ちするのとでは結果は大きく異なります。仮に逆の立場なら、倒れていたのはロペスであったかもしれないのです。

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次はこの打法が二軸に繋がること、床反力によるブレーキを強化することなどを確認していきます。

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この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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