悪い時も、良い時も永遠には続かない

メンタル
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僕は最近心理的な面と肉体的な面の両面において過去一番調子を落としています。
今回は災難や不調の捉え方を共有させてもらいます。

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確率の不思議な偏り

YouTubeも本当はできるだけ更新したいんですが、まずは調子を戻すことに集中しようと決意して、休み休み投稿しようと思っています。
チャンネルを登録していただいた方には本当に申し訳なく思います。

そう考えていた矢先に練習中に拳を痛めてしまいました。
嫌なことは重なります。

最近の練習は100%どころか60%ですら満足に出せていないと思います。
でも僕はそんな状態でも前向きです。
それはある法則を知っているからです。

今回は僕の人生における幸運や不運の捉え方を共有しようと思います。
捉え方を変えるだけで、メンタルを鍛えることができます。
「なんで嫌なことばかり続くんだろう…」と悩んでいる方や「今、幸せの絶頂にいる!」という方、不運の時期でもモチベーションを維持したい、今の幸せから転落したくない方の参考になればと思います。

先に結論から言うと出来事には偏りがあります。
どんなに悪い時期でもどんなに良い時期でも永遠には続きません。
これからお話する事実を知って、僕は悪い時期や良い時期はそれが「反転」した時に備えるための期間だと考えられるようになりました。

今回紹介する「逆正弦法則」とか「大数の法則」を知っておくだけで悪い時でもメンタルがかなり落ち着きますし、いい時期でも浮かれることなく堅実な計画が立てられます。

逆正弦法則と大数の法則

聞いたことがある方もいるかもしれませんが、実はこの宇宙では現象が起こる確率には偏りがあります。
統計学や経済学、力学など色んな分野で確認されています。
「逆正弦法則」や「パレートの法則(8:2の法則)」、「正規分布」など確率の分布には奇妙なことに形があるんです。
多分僕の言っている意味が分からないと思うので簡単な例を上げます。

逆正弦法則を簡単に説明する為に用いられる例えとしてよくギャンブルが挙げられます。
勝ち続ける時は勝ち続け、負け続ける時は負け続けるとする法則です。
ギャンブラーはこの法則に経験的に気がついていて、その世界では「リードの法則」と名付けられているみたいです。

驚くべきはこれがギャンブルの世界だけに伝わる根拠のない俗説だとか「たまたま」ではなく、事実であることです。

そしてなんと「リードの法則(逆正弦法則)」を紐解いていくと、分子などの運動を扱う「ブラウン運動」にたどり着くんです。
「は!?なんでギャンブルが熱力学に繋がんの?」って思いますよね。
僕も思いました。
ただこの辺は深掘りしてしまうと夜が更けてしまうので話を先に進めます。

サイコロを投げた時も同じ目が連続して出続けることってありますよね。
でも何度も何度も投げ続けていると、結局はある目が出る確率は1/6に収束します。
コイントスも同じです。
表が出続ける時もあれば、裏が出続ける時もあります。
だけど何度も投げ続けると1/2に収束していきます。
経験的にご存知だと思いますが、表と裏の出る確率が1/2だからと言って裏と表が交互に出るわけではないんです。
どちらかに偏ります。
サイコロも同様ですよね。

「2回連続で裏だったから1/2にするためには次は表だな」みたいな感じでコインが過去の表と裏のデータを覚えているわけはないですよね。
でも、結果は誰かがまるで覚えて確率を操作しているかのように収束するんです。

これは義務教育で習った「大数の法則」ってやつです。
詳しくはリンクを見てください。

コイントスに限らず、出来事には偏りがあります。
確率通りには出ないんです。
サイコロでずっと同じ目が出たかと思えばその目が全く出てこなくなったり、スポーツだとバスケットボールで急にリバウンドが一方に流れるようになる、とかです。
流れとか勢いとか言われたりします。

人生においてもこの感覚が僕にはあります。
嫌なことって何故か続くような気がするし、いい時は本当に勢いがあります。
でもこの確率には何故か不思議な偏りがあるって考えると納得できます。

人生においても良いことも悪いことも続きません。
いつかその流れが逆転する時が来ます。

悲観に暮れていてはチャンスは見えない

悪いことが続いている時期に悲観に暮れていては、流れが変わった瞬間に気がつくのが遅れてしまいます。
最悪の場合、流れが変わっているのを見過ごしてしまうかもしれません。
そしてそのまま不運のサイクルに再突入です。
不幸な人生だったと悲観したまま死を迎えます。

もし、不運な時期でも目を凝らしていれば身の回りの些細な変化に気がつくことができるはずです。
偶然転がり込んでくるチャンスを逃がさずつかみ取ることができれば、それまでの流れが一気に逆転するはずです。

僕は不運が重なる時期や成長が滞ってしまった時期でもそんな風に考えるようにしています。
宇宙の現象には不思議な法則があり、短期的には確率通りには物事が起こらないことを知っていれば「絶対に逆転のチャンスはやってくる」と確信できるので気持ちが楽になります。

株価も好不況を繰り返して成長していきます。
人間の成長も同じです。
幸運と不運を繰り返しながら成長していくんです。

来たる不運の時期に備える

調子が良い時期ほど、自分を戒めて来たる不運に備えられるようにもなります。
絶頂がずっと続くと思っていると、いざ転げ落ちた時に落胆して総崩れになってしまいます。
心理的な落差で何もかも嫌になって、一生懸命取り組んでいた物事を投げ出してしまうことにもなりかねません。

幸運がずっと続くことはありません。
いい時ほど来たるべき苦難の時に徹底的に備えて力を蓄える時です。
これを怠っていると流れが変わった時に立ち直れないほど深手を負ってしまいます。

OPBFウェルター級タイトルマッチ

タイトルマッチでもこの心構えが生きました。
それまでは完璧に試合を進めていましたが、5ラウンドと10回ラウンドにピンチがありました。
5ラウンドのピンチの時はそれまでのラウンドをフルマークで、このままなら勝てると直感したラウンドでもあります。
でも僕は頭の中で常にピンチがあると想定してました。
このまま平坦に終わるわけがない、どこかで谷がくると。
そしてその予想通りピンチが訪れました。

でも僕は慌てることは一切ありませんでした。
半ばこうなることは確信していたからです。
だからこそ、ピンチの時もこう考えていました。
「この後にチャンスが必ず訪れる」と。

実際にその次のラウンドで左ボディーを決めてクドゥラ選手を失速させることに成功し、ペースを完全に奪い返しました。

その後も似たようなサイクルで10ラウンドにピンチが訪れましたが、心構えをしていたこともあり耐えることができました。

もしもピンチに備える心構えがなければ、そのまま慌てて失敗を重ねて負けてしまっていたかもしれません。

まとめ

出来事には不思議な偏りがあります。
悪いことも良いことも続きません。

このことを知っているだけで心の用意ができます。
良い時期が必ず終わることを知っていれば落胆して物事を投げ出してしまうことを避けられます。
悪い時期でもそれが永遠に続かないこと、それが必ず好転することを知っていればそれに耐えることができます。

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この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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