インナーゲームで紹介されていたトレーニング方法で僕の考え方と近いかなーと感じるものがあったので共有します。
振る舞いが自信を、自信が技術を呼ぶ
強い選手は無意識にやっているはず。僕のパーソナルトレーニングや普段の選手の指導でも行っています。
演じるという練習方法
自分の殻を破るのは難しい。苦労されている方も多いと思います。自信がない選手は地味でありきたりな練習をします。
つまり反復ですね。
「こんな動きはまだ早い、生意気だ」
という無自覚の強迫観念に縛られ、反復練習を繰り返せすわけです。
トレーナーや先輩からの同調圧力もあると思います。
僕は反復は大切だとは感じつつも”反復ありき”の練習は大嫌いです。
それは強くなる合理性に欠けていると思うから。詳しくは関連記事をご覧ください。
しかし「反復するな」と言っても自信や技術のない選手は無自覚に反復しようとします。
初心者こそ大きな機会損失を生む反復ありきの練習は避けるべきなのに。
僕は選手に殻を破るせるためにこう言ったりします。
「自分が世界最強のチャンピオンだと思って振舞ってみろ」、「世界最強のチャンピオンを演じろ」と。
試合でも演じて見てください。世界最強を演じることで強いマインドが手に入ります。
【チャンピオンを演じる】
世界最強のチャンピオンは常に堂々としていて、自分の技術、華麗な動きや奇想天外な発想に自信を持っています。彼はその技術を誇り、隠そうとなんてしません。むしろ華麗な技術で彼を見ている人を魅了しようとすら考えます。彼の動きは常にアイデアに富み、奇想天外な動きで見ている人を驚かせます。
世界最強、向かう所敵無しのチャンピオンはガードを上げた反復をするでしょうか。「こうやってこうやって…」なんて考えるでしょうか。
きっと違うと思います。音楽に乗せてパンチを打ちこみ、まるでサンドバッグと舞っているような動きをしているはずです。
彼は「こうしなきゃ」なんて言葉は存在しない世界で練習しています。
それは子供の学習のようなモノ。フローやゾーンと呼ばれる世界には言語は存在しません。長濱説ではそこが「完全な主観」の世界。
その世界への入り口の一つが「チャンピオンを演じる」です。
強い選手はボクシングを始めたころから強い。どこかで手に入れた自信があって、それが練習中の振る舞いを変えるからです。
群れのボス(チャンピオン)としての振る舞いが体と思考を変えます。本能です。
科学的にも心が態度を作るのではなく心が態度に追従します。
チャンピオンを演じるとはつまり、チャンピオンの振る舞いをすること。その振る舞いが強い体と思考を呼び覚まします。
くそ野郎になりきる
ボクシングはくそ野郎が強い。相手がいかに嫌がることをするのかというゲームだから。
僕は練習中は常にくそ野郎です。態度は不遜で威圧的。その態度がくそ野郎のマインドを引き寄せ、相手を嫌がらせる発想を生むことを僕は知っています。
ジムの雰囲気に服従するのは無自覚に群れの中での序列を下げる行為です。あなたがあなたのルールを決めてください。
あなたがジムへ足を踏み入れた瞬間にジムの雰囲気が一変するほどの威圧感を作っていかなければなりません。
練習中に簡単に話しかけられるようなオスは弱い。あなたに話しかけるのを指導者が躊躇う程度に、後輩なら何日も話しそびれて、夜も眠れなくなるような程度には威圧感、眼光が練習中は必要になります。
狂気を呼び覚ます
殴り合いにはスポーツマンシップより狂気が要求されます。
遊びでやる分にはいいですが、本気でやるなら狂気が無いと。スポーツマンだと思っていると勝てません。
財布の小銭の為に躊躇なく相手をコ〇して、そのまま風呂場で何事もなかったかのように解体し証拠隠滅してしまうような殺人鬼を演じてください。
特に実戦では。その狂気が相手を委縮させ、相手の力を奪いこちらの力を解放するからです。
僕は選手には戦いを表現するようなマインドセットを身につけるように伝えています。僕はハンターのマインドセットで戦います。容赦や弱気なんてありません。餌は狩るものだから。
ドネアのマインドセットは船を捨てた征服者。
普段と正反対の性格を演じる
普段の自分が慎重なら、大胆な人を。
大胆なら慎重な人を演じてなりきってみてください。普段と異なるマインドが新たな発見へ導いてくれます。
ダラダラする人を演じる
ロイ・ジョーンズ、ボルトはダラダラふにゃふにゃしています。
それを演じてください。世界一ダラダラしている人です。ジムへ入った瞬間から世界一だるそうに。
そうやってダラダラ動いているうちに彼らの動きの本質が分かってきます。

コメント
すごく面白いです。
問題を抽象化して本質を抜き出す語り方が大好きです。