何故成長グラフはジグザグするのでしょう。
なぜ成長が停滞するのでしょう。
このメカニズムが理解できれば、同じスポーツ、同体格の選手に圧倒的な差が生まれてしまう理由を説明できると僕は思います。
成長のアクセルは才能と努力だけ?
僕の経験に基づく長濱説ではそれは違います。
成長を加速するのは偶然への心の解放、マインドです。
反復練習の功罪
何故上手くなる?
何故上手くなるのか。
競技力の飛躍が起こるのは僕の経験上、世界の認知が変化した時です。
長濱用語で言えば、新たな世界観が出現した時。
例えば「二軸」の発見。
この瞬間に僕の世界の認知は激変し、新たな世界が出現しました。
どうして認知が大切なのか、分かりやすく例え話をします。
SNS登場の前は実名をネットで晒すなんてのは狂気の沙汰でしたよね。しかし今ではどうでしょう。
実名なんて当たり前となりました。
人の価値観は世界のあり様と共に変化するのです。
ボクシングも同じです。認知が行動を変化させます。時に真逆に。
二軸という技術は僕が見る世界を劇的に変化させ、「肩甲骨平面」という新たな概念の発見を引き寄せました。
世界のあり様が変わると注意が向けられる対象は当然変わりますよね。
今まで無関心だった対象が気になり始めます。
「二軸」が「肩甲骨平面」という概念を引き寄せ、そしてそれは手打ちと二軸を融合させました。
さらに融合したそれは骨格立ちと結びつく「前鋸筋スイッチ」という発想を生み出し、僕の練習の価値観を一変させ、反復練習の効率を変えたのです。
この手の技術的な跳躍を起こしたのがPFPです。
いくつかの技術的な概念は結びついて、一体化するのだと思います。
恐らくは無自覚的に、PFPの技術的な概念は融合し臨界点を超えて競技力の爆発を起こしたのでしょう。
反復練習に先行するのはコツ(新たな世界)の発見。
その後に生理学的、解剖学的、力学的な合理性を伴った反復が起こることによって技の練度が急激に向上。
そしてそのコツの効率が限界に達し停滞。
成長グラフはこれを繰り返されることを示しているのではないか?と言うのが僕の仮説です。
反復が先行するのではなく、発見が先行します。
偶然を引き寄せるマインド
コツの発見は偶然おこります。
それを知っている人に教えてもらうのがその近道ですが、そうだとしても「こうか?こうか?…これだ!」といった試行錯誤を行います。
必要なのは試行錯誤。
競技力の向上のために要求されるのは決められた動作を反復することではなく、パンチであればあらゆる軌道、角度、姿勢を試すことができる柔軟なマインドを持つこと、そしてそれが行える練習の構造を用意することです。
つまり、選手とトレーナーに要求されるのは偶然を取り込む「遊び心」、本気で遊ぶための「規律」。
具体的にそれらが何なのかはまだ言葉にできていないのですが。
陸上競技への挑戦は反復を避けるためであり、新たな世界観を手に入れるため。
僕なりの合理性を持った挑戦なのです。
合言葉は「白うさぎを追え!」
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