今週もバレンタイン選手とスパーリングでした。
この人本当にタフで、見るたびにチャンピオンクラスとスパーリングしています。
失敗こそ学び
僕とスパーリングをやるたびに戦略が洗練されていきます。
本当に思考錯誤の人です。
というか、そもそも試行錯誤しない人はチャンピオンにはなれませんね。
毎回毎回色んなやり方(一貫した意図の元)を試してきます。
そして年下の僕の意見にも嫌な顔を一切しません。
本当に真剣に耳を傾けてくれます。
僕なんて後輩に意見されたらと考えただけでもゾッととします。
言い方は偉そうになってしまいますが、本当に素直で謙虚なんです。
僕にスパーリングの前必ず「お願いします!」って後輩の選手がやるような勢いでやるんです。
だからこそバレンタイン選手は急速に強くなっているんだと思います。
僕は肌でそれを感じています。
スパーリングのプレッシャーは毎回強くなります。
そして、今日のスパーリングに関しては、『最近のスパーリングで何か大きな収穫があったんじゃないか』と思えたほどです。
ここ最近の戦略の練度の高まりの早さから考慮するに、本当に毎日毎日数えきれないほど失敗を重ねて、そしてその失敗の多くを糧にできているんだと思います。
以下は僕のスパーリングでの反省です。
意図せず構えが変わる
僕は今『技術の再現率100%計画』を進行中で、「どの局面」でも「どの相手」でもいつもと同じパンチやフットワーク、カウンターの連動のリズムが出せることを念頭に置いています。
そのための一つが「スタンスが変わらないこと」次に「腕の位置が変わらないこと」を重視しています。
腕やスタンスの違いが連動のリズムを微妙に変えてしまうんです。
4ラウンドのスパーリングでしたが、最後の第4ラウンドに意図せず構えが変わっていました。
僅か十数cm変わっただけで僕の感覚は狂ってしまいます。
厳密には意図せず変わっていた時です。
意図的に変えている時はそんなに感覚は狂いません。
左腕がほんの僅かに下がってしまっていたんです。
数cm単位で常に同じ位置にグローブを置きたい。
最終的には意図的に構えを変えて、左の出所を完全に制御したいと考えています。
それができれば、情報収集が加速します。
『この角度は反応が大袈裟』とか『この軌道はすんなり入る』といった感じです。
まとめ
「数cm」単位、「十数°」単位で腕の位置、角度、軌道の調節やスタンスの調節ができれば柔軟に相手に対応できる。
少しの違いでジャブを通せるなら、足を使って相手を遠ざける必要もなく突き放せる。
自分の戦略を相手に合わせて大きく変える必要がなくなる。
練習に捧げる『時間』や『情熱』は限られた資源。
色んな戦略に分散させると高い練度で一つ一つを仕上げるのが困難になる。
相手に合わせて反応戦略を用意するのは重要だけど、相手に合わせて大きく変えるのは時間の無駄。
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