パーソナルトレーニングの指導の一部を引用し、戦略や技術の偶有性について解説します。
偶有性
「実戦で手数が出せない」。
この場合の解決策はあなたならどうしますか?
実戦において「手数を出そう」は「心理的な緊張」を含意(偶有)します。また、往々にして「心理的や緊張」は「手数の低下」を含意します。
従って
手数を出そう⇒手数がでない
が導けます。
この手の破綻した無価値な主張は社会の至る所に見られます。国家レベルでそれを行い破綻したのがソ連です。
僕が「スローガン(願望)は自らへの呪い」であると考える理由でもあります。

目標は欲求、欲求は飢餓感 スローガンは呪い
「目標を掲げろ」「前向きに考えろ」「夢を持て」「平和!平等!基本的人権!」。この類は呪いの言葉です。唱えれば唱えるだけ、実現は遠ざかります。 欲求の声に従う 社会の目標 直感(直観)が先行するフローを感じるようになってから、社会が僕たちに要...
「手数を出そう」が「手数の低下」という、願いとは対極にある現象を導いてしまう泥沼は至る所にあります。

「願い」が「思考」を遠ざけてる
願望を遠ざける 普段は「言語化すると上手くならない」と主張していますが、今回は逆の「言語化しなければ上手くならない」という、前者と矛盾する主張をします。 厳密には、言語化しようとするとフローが失われて上手くいかない。しかし、言語化しないと悶...

願望は言葉にするな
言葉にしていいのは決意だけ。 これは僕の生き方であり、願望を実現させるための長濱説です。 下の記事でもお話しましたが、願望は依存心の別の側面で、行動を約束する決意とは根本的に現実への作用が異なります。そして世の中に溢れているのは願望です。 ...

推論規則に従い三段論法を演繹
除去、導入の推論規則に従い三段論法が論理的に正しい演繹であることを確認していきます。 三段論法は大前提「pならばqである」小前提「qならばrである」結論「pならばrである」といった風に二つの前提となる命題から結論を演繹する妥当な推論です。 ...

含意から三段論法を演繹
三段論法と仮定 証明 下のような論理式「AならばBかつBならばC、ならばAならばCである」(A→B∧B→C)→(A→C)「AならばBかつBならばCかつCであるならば、AならばCである」(A→B∧B→C)∧A→C 大枠の含意(A→B∧B→C)...
仮にAを達成したいのなら、それが起こるべくして起こる前提を揃える必要があります。
パーソナルトレーニングの話に戻ります。
スパーリングの様子から、手数がでない理由を「ディフェンス」「カウンター」に見い出しました。
相手が自由かつ積極的に踏み込んで来ることが、受講者を守りに専念させパンチを出すタイミングを失わせていると、仮説しました。
「手数がでない、そうだ!手数を出そう!」
と短絡的な結論すること、ないしはそれを強要することは、意味がないか逆効果になる可能性があります。
「賢くしよう!そうだ沢山勉強をさせよう!」
この手のバカ親の発想と態度は、子供を勉強から遠ざけてバカにします。
何を願うのかには気をつけなければなりません。

技術を導く練習
必然を起こす この練習には色んな意味を与えていますが、今回はチェックフックに論点を絞ります。 チェックフックを導く前提をざっくりと以下のように仮定しています。 1.手打ち 2.大腰筋の収縮 3.二軸 足を止めてはいけない、という制約を設ける...
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