
ロマチェンコのコンボ

ゴロフキンの内外上下コンボ
所謂「ストレート」を信仰することには価値がない、と下の動画で主張しました。それをするのは幼児性に駆動された思考停止のバカだけです。
コミーは正面を腕の守りで固めています。ロマはすかさず側頭部をフック。
それがコンビネーションであり、戦略であり、技術です。
この場合にロマが「ストレート」を信仰するバカで、正面の集中砲火で攻撃を終わっていたら。
コミーは守りを成功させた事実に自信を深めます。ロマは攻撃を失敗して自信を失います。
自信を失なったロマは手数が減る。コミーはやりやすくなる。
ストレート信仰が包含する負の自己強化。信仰は自分の技術への自信を失わせら泥沼へ導きます。
このコンビネーションの解釈はさらにボクサーの可能性を広げます。
「敵の資源を分散させるのがコンボだ」
は次第に
「敵の資源を分散させるのが戦略、すなわちボクシングだ」
へと変化します。
「選択肢(依存先)の多さが精神的な強さだ」
と解釈するなら、精神的や強さ(自立性)を獲得させます。
この視点はアウトボクシングを強化するインファイティング、インファイティングを強化するアウトボクシングという理解をボクサーへ与えます。
さらに、技術を連結させた鎖(スキルセット)を認識させます。
また、要素の鎖(=論理)の発見は、マクロ空間をそれで説明し操れることに気が付かせます。
現実に埋め込まれた論理を理解するほどに、その操作可能性は高まりボクサーの認知可能な空間を押し広げます。
結論。始めの認識には気をつけなければならない。願い(=依存心)を捨て、決意をする。それが真理を引き寄せてくる。
依存心(幼児性)がヒトの思考を停止させ、簡単なことに気が付かけなくしている。

ゴロフキンの側頭部⇄顔面コンボ

カネロの側頭部フック
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