ドワイト・ムハンマドのジャブ
「奥足に乗り込む」を抽象するとこう。直感的に分かると思いますが、この場合に床反力は最大化されます。
これは前傾姿勢。この姿勢で前へ体を押そうとすると、床を引っ掻くような動作になります。体を前へ押せない物理的生理的な必然として、ビヨンビヨン跳ねるような踏み込みになります。
陸上のスタートなのか相撲なのか、何を真似しているのか、日本のボクシングは前傾を好みます。
下の動画が分かりやすいですいと思いますが、短距離のスタートでも足は体の重心の真下へ置かれます。
床を引っ掻くようなナルト走りはしません。
仮にあなたのニュートラルな構えが前傾だとするなら、床を引っ掻く成分が強く体を押しにくくなります。
相手のベルトラインへ潜り込む、というディフェンスの意味での前傾なら理解できます。が、前傾でパンチ力や攻撃力を説明するなら説得力には欠けます。
ムハンマドは大腰筋で体を股関節へ押さえつけ、骨で床を踏みながら右股関節を屈曲しパワーポジション。肩甲骨平面を相手に向けてパンチ。同時に頭を相手から遠ざけられる。
体とボクシングの合理を同時に体現していると思います。
テニスのパワーポジションから「股関節に乗る」を学ぶ
パワーポジションは素早く力強く動くための姿勢で相撲、ラグビー、ボクシング、サッカー、テニスなど微妙に細部は異なるものの、ありとあらゆるスポーツで見られる姿勢です。 この画像がとても参考になります。ボクシングの構えとは違って見えますが、抽象化...
ジョン・コンテのジャブ
大腰筋ジャブの利点は 1.大腰筋が上半身を股関節へ押し付ける ※床反力が増大 2.相手から頭が遠くなる 3.ジャブの射程が左半身分伸びる の三点が主に思い浮かびます。 3は、肩甲骨平面を相手に向けもするのでスイングの速度と衝撃も大きくします...
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