僕の高校の恩師である瀬良垣先生が引退後にコーチを務める浦添高校ボクシング部で長濱拳法を指導させていただきました。
ボクシングが心理戦という枠組みのゲームであるること、「『殴る』と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているんだッ!」というパンチのイメージ、前鋸筋ハンズディフェンスを彼らの前で実演し伝授しました。
手打ちのスピード感と心理戦は彼らに伝わったと手ごたえをつかんでいます。
本当は自動システムまでやりたかったのですが、詰め込むとパニックになる気がしたのでその場の流れに逆らわずできる範囲内で僕の哲学を伝えました。
彼らが自分自身の可能性の一端に気が付いてくれたのなら幸いです。
31歳。
僕はまだまだ楽しく現場で戦い続けますし現時点で後生に譲るつもりは微塵もありませんが、少しづつ人生の局面が変わってきているのを感じます。娘が生まれてきてから、平仲ジムで子供達にボクシングを教えてからですね。子供達に大切なこと、大人の役割、あるべき姿に気づかされました。
大人に要求される役割は先生として後生の若者がより生きやすい社会を創り上げること、その経験と知識を受け継いでいくことです。いつまでも往生際悪く居座るのはみっともないし、人類の発展の妨げになると思います。僕は程よきところで自分の役割を自覚して身を引きます。
沖縄や日本のボクシングに僕の遺産を継承し脇役になる日を想像しながら、その日に向けて圧倒的な経験と知識を追求することを自分に誓いました。
藻掻きながら行けるところまでとことん行きます。
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