自動システムによるハンズディフェンス

技術

下のインスタの動画を確認してもらえると分かりやすいと思います。
前腕で相手のパンチを軌道を変えて滑らたり、拳を当てて軌道を変えたりしていますが、決してこれらは狙っているわけでも、練習したわけでもありません。
前鋸筋で腕を支えて自動システム(フロー)に体を委ねると勝手に起こります。

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自動ハンズディフェンス

自動システム

体験したことが無い場合「こいつ何を言ってんだ」と思うかもしれません。しかしそうやって潜在意識(真の自分)の能力を疑って「バカの壁」に阻まれている内は永遠にフローには到達できませんし、競技力は伸びません。僕がそうでした。

体に保存されている記憶は言語や映像だけではありません。感覚も直感として保存されています。むしろこの記憶こそが真の記憶で、映像や言語なんてものはそれに付随したノイズに過ぎません。
自転車に乗ってハンドルを握った瞬間を思い出してください。イメージや言語なしに「乗れる」と直感があるはずです。これが真の記憶です。自転車にあなたが乗っている映像や自転車の原理を解説する言語は、真の記憶が顕在意識により認識された別の姿に過ぎません。

「バカの壁」
とは「人は知りたくないことに耳を貸さず情報を遮断すること」を意味する

Wikipedia

直感の流れがフローであり自動システム。
この自動システムが最適な動きを選択してくれます。相手のパンチに腕を当てていなす技は練習したものではなく、とっさにやってしまったもの。転びそうな時のバランスを瞬時に立て直す反射と同じ原理。

自動システムを起動するには「これはだめ、こうじゃない」と自分を抑圧するのを止めて、解放に転じる必要があります。これが簡単なようで難しい。本当の自分を知るには沢山の葛藤を乗り越え、理性(顕在意識)の欺瞞を看破する必要があるから。
ぼんやりとでも自分の真の内面の姿(自己同一性)を掴むことができた時に初めて、他者(社会的性格)と自分を相対的に比較して自分というものが定義されます。

もっと簡単に表現すると「こうあらなければならない」ではなく「こうありたい」という真の理想像を追求すること。それは幼少期の原体験を通して10代の内に一定の形にはなっているはず。
本質的には誰にでもあるものだと考えています。しかし理性が「本当はこうしたいはず」「これが正しい」とあなたを欺こうとします。
これに騙されず本当の欲求を探し当てられたなら、自動システムは動き始めます。

社会的性格(しゃかいてきせいかく)】
とはドイツエーリヒ・フロムにより提示された概念で、「個人のもっている特性のうちから、あるものを抜き出したもので、一つの集団の大部分の成員がもっている性格構造の本質的な中核であり、その集団に共同の基本的経験と生活様式の結果としたもの」と定義される

Wikipedia

前鋸筋スイッチ

閑話休題。

前鋸筋スイッチはコツです。同じ動作の反復は必要ありません。
前鋸筋が使えるポジションを知れば誰にでもできます。

以下前鋸筋スイッチを入れるエクササイズを以下一覧にしました。何か一つにこだわらず色んな動きを試せいてみてください。偶然コツがつかめると思います。

前鋸筋を効かせる構えを掴んだら、背中でパンチを弾き返す意識をしてください。
勝手にいい感じで防いでくれます。

前腕で相手のパンチを弾いたり、肘を当てるのは決して高等技術ではありませ。むしろ手順を知っているなら簡単な技術でせす。「スリッピングアウェイ」もやり方さえ知っていれば一番簡単です。
それが起こる論理を知らない人が勝手に高等技術にしているだけです

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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