前鋸筋スイング
肩甲骨と前鋸筋について調べていると投球動作とゼロポジションって話題にたどり着きました。
ネットを見た感じだと広く受け入れられている様子。
ただ、ちょっと疑問を感じたので共有します。
ゼロポジション
「ゼロポジション」。
野球の技術解説で時々みることがあります。
投球時に肩甲骨と腕が安定するポジションがあり、そのポジションでボールを投げることで体への負担を減らし怪我の予防ができると同時に球速を高めるんだとか。
僕はパンチの動作においても肩と腕が安定するポジションがあることは体感していますが、それを説明するゼロポジションの概念には違和感があります。
以下の投球の画像を見てください。
一見するとゼロポジションでぶん投げているように見えますが、実際には脇腹を潰して肩のラインが傾いてボールと肩のラインは水平に近くなっています。
確かに肩を130°近くまで上げているようには見えるけど、実際には左肩が下がっているので腕と肩はほぼ水平になっています。
肩とボールがほぼ水平
これも。
脇腹を潰して肩のラインが傾いているだけで、肩を130°まで持ち上げているようには見えない。
これも同様。
あばらを潰して肩のラインが傾いているだけ。
ゼロポジションの定義通り肩の外転130°で投げるのはむしろ恐くないですか。肩や肘に大きな負担がかかります。
それに前鋸筋が利かないから肩甲骨で押せない。
恐らく肩への負担が小さく力が出しやすいゼロポジションは左図のような形ではなく、肩と水平に近いはず。
こうじゃね?ってことなんですよね。
腕と肩のラインが水平か平行。
このポジションなら前鋸筋スイッチがONになって腕と床が接続されます。
右の脇腹が潰れて腕と肩のラインが平行に近くなっています。
こちらも右の脇腹が潰れて肩と腕のラインを揃えている。
腕をスイングするスポーツ以外にも走ったり、跳んだり、腕の重さを使うスポーツなら全て共通する体の使い方だと僕は思うのです。
それは僕の体感としてそう感じるからで、肩を上げすぎたり下げ過ぎたりすると前鋸筋が利かなくなって、床に腕が接続されません。
そうなると腕の慣性力や位置エネルギーが効率良く扱えなくなります。
ただ注意点は肩の水平ラインを意識しないこと。
前鋸筋を効かせられるポジションを常に保つことを意識してください。自然と脇腹が潰されると思います。
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