選手分析のリクエストのあったショージャホン・エルガシェフ。
戦績は22勝19KOウズベキスタンの30歳。
アマの成績は調べていませんが、プロでこれだけの成績を残せる実力から傑出していたのでしょう。
俳優みたいな二枚目。
ウズベキスタンは土地柄、戦争を繰り返してきた歴史があります。
遡ればイスラム世界、モンゴル帝国、ロシアなどなど支配勢力が目まぐるしく入れ替わった歴史的な背景から、多民族、多文化が入り乱れます。
そんな土地ではタフな男が好まれます。
エルガシェフもGGGも上記の文化が生み出した怪物ですね。
GGGは選手を率いるリーダーシップ、記者や相手の選手を魅了するカリスマがあるので、世が世なら歴史的な指導者になっていたかも。
ウズベキスタンの怪物
攻撃が最大の防御
身体能力は並外れていますね。
チャンピオンにも勝るとも劣らないものがあります。
骨格もそうですが、スタンスいい。自然なKスタンスがかっこいい。
ボクシングはGGGと同じロシアンスタイル。
並外れたフィジカルとロシアンスタイルの強打の技術で相手を脅して主導権を奪います。
攻撃が最大の防御。
ハンドスピード、パンチングパワーに関してはスーパーライト級でもトップレベルなのは間違いありません。
気になるのはディフェンス。
スーパーライト級は層の厚い激戦階級ですから、攻撃だけではベルトは捕れません。
エルガシェフの攻撃力なら相性次第では王座獲得できると思いますが、連続防衛は保証できません。
比重としては攻撃:守備が6:4、下手すると7:3はあります。
一流選手はいっても4:6くらいで3:7もあります。
攻撃は魅力的ですが、攻撃に偏りすぎな印象を受けます。
GGGやドネア並みの鉄の顎があれば話は変わりますが、エルガシェフは頭蓋骨が小さく顎が細い。
スーパーライト級だとミスが命取りですからね。
ちょっと危うさを感じます。
ただスタンスはかっこいしフィジカルは並外れています。
総合するとカシメロみたいに能力は尖っていてなんでも起こせる可能性はあるのだけど、テイラーの方が隙がなく強そう。
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