飢餓感とパフォーマンス

よもやま話

平仲会長の時代はインターハイで沖縄勢が6階級を制覇し、「沖縄」と聞いただけで恐れられたと聞いています。
それ程沖縄は強かった。

当時の沖縄はアメリカの統治時代の名残もあり日本本土からは差別され、また返還の混乱から貧しかったとも聞いています。
だからこそ、当時の沖縄の青少年はハングリーだったと。

フィリピンのトレーナーも現役時代は貧しかった、生活とボクシングのトレーニング、試合の結果が直結していた、だから死に物狂いだったのだと話してくれました。

平仲会長、フィリピンのコーチに聞くと今の世代はハングリーさがないと言います。
これは僕が自分自身にも感じていたことです。
裕福な日本では飢えなんて身近にはありません。
欲しいものは安価に揃えられます。
ボクシングが好き、勝負事が好き、という前向きさはありましたが、飢餓感はそれほどありませんでした。

時々後楽園ホールの試合でロシアやフィリピンから来た選手を見ることがありました。
勝利への渇望が違うよなあ…って感じることが多かったです。
ロープへ追い詰められて打ち込まれている時の表情、劣勢でも眼光が生きていました。心理戦のトリックではなく、本当に一発逆転を狙っているのを感じました。
そして時にワンチャンスを生かすんです。その光景を見る度にこれが本物の執念だよなあって。
ボクシングへの執念じゃないというか。もっと壮大な、生きることの執着って言うんですかね。それを感じることが多かった。
これがハングリー、飢餓感なんだと思います。

飢えと闘争本能は直結していますからね。
動物は飢えれば飢えるほど凶暴になります。恐らく生理的な能力を向上させるとも思います。

火事場の馬鹿力じゃないですけど、飢餓感の生み出す集中力はワンチャンスをものにするための能力があるんじゃないかなあ。

裕福な日本でどうしたらハングリーにあれるのかなあ。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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