【ビボル】移動性 vs 爆発力【カネロ】

選手分析

スーパーロマ vs スーパーデービスの前哨戦ですね。

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ビボルvsカネロ

カネロの王者感が半端じゃないですけどね。
一応チャレンジャー。ビボルがチャンプ。

ライトヘビー級でコバレフを倒したカネロ。
ただ、メディアではタイトなスケジュールがコバレフのコンディションを破壊したとも言われていました。
コバレフの堕落した私生活が原因とも言われていますが…

実際にアンソニー・ヤーデ?ヤード?の挑戦を退けた約2か月後にカネロと戦っています。
ヤードは18勝全KOの最強の挑戦者でコバレフは勝ったとは言えかなり痛めつけられていました。
ダメージは大きく回復には時間を要すため、激しいトレーニングはできません。
というのもあってカネロがコバレフを倒したのは狡猾なマッチメイクのお陰だみたいな論調がありました。
僕も公平ではないと思います。

ビボルはカネロと同い年で若い。
試合まできっちりと準備する余裕があります。

ビボルの懸念は経験知。
カネロのパワーとプレッシャーに精神的に耐えられるか。

ビボル戦略

スーパーロマ vs スーパーデービスでも解説していますが、戦略には大まかに二通りあります。
タメを小さくすることで移動性と連続性を保ち、持続的な攪乱と攻撃で主導権を奪うロマ、ウシク型。
タメを大きく瞬間最大風速とそのプレッシャーで主導権を奪っていくデービス、カネロ型。

ビボルはロマタイプ。
タメを短く移動性と連続性に特化しています。重量級だと異質な移動性と連続性があります。
攻防一体のペンデュラムステップによるカウンターを得意としており、基本的に足でディフェンスします。

瞬間最大風速はロマ、ウシクより大きいですけど、ペンデュラムステップを維持しなければならないので燃費は悪い。
前半逃げ切り型で後半は相手の追走を前半の貯金で逃げ切ることが多い。

ペンデュラムステップ

カネロ戦略

カネロはどっしりと構えて大きなタメによる爆発力で圧倒する戦略。
前まではコンビネーションパンチャーって感じで今ほどスラッガー感はなかったんですけどね。
ドーピング以降は完全なスラッガーで、ミスが命取りとなります。
相手はそのプレッシャーに押されえて下がらされる、ロープへ詰まると特大のフェイントで時間を稼ぎ、タメの大きなワンパンチで終わらせます。

爆発力を生むタメを作るためにどしっと股関節に荷重し続ける必要性と相手をロープへ送る必要性から足を止めてのヘッドムーブメントでディフェンスします。
どっしりと構えてプレッシャーをかけながらヘッドムーブメントでディフェンスしながら右の強振に対しては徹底的にカウンター。
この組み合わせでロープへ送っていきます。

序盤は慎重に相手の戦力を図り、見切った後半に仕掛けてきます。
後半猛追型。

相性

ビッグネームとの対戦に乏しいビボルがカネロのプレッシャーにいつも以上に体力を消耗し。後半に捕まってしまう確率が高いと思います。
KOまでは分かりませんが、後半はズルズルとポイントを失うんじゃないかなあ。

ビボルが勝つとするなら彼の土俵である移動性、連続性を生かしてカネロの強いタメの間を潰すような戦い。
アウトボクシングで徹底的にカネロの距離を避けながらの当て逃げ。
唯一の懸念を除いてビボルの移動性と連続性がハマる確率は低くはないと思います。

唯一の懸念というのはカネロ判定。
非公式ルールで「ボクシングはメキシコ人有利にジャッジする」というのがあります。
ただ選手やファンには認知されているので、カネロの対戦相手は必然的にアウトボクシングを封じられます。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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