メキシカンスタイルとボクシングの文化人類学

よもやま話

メキシカンスタイルについて思いを馳せていたら話が脱線していきました。
いつものよもやま話です。

文化人類学
文化人類学(ぶんかじんるいがく)は、人間の生活様式全体(生活や活動)の具体的なありかたを研究する人類学[注 1]の一分野である。

Wikipedia

闘志むき出しのジェスチャー、相打ち上等のカウンター、躊躇のない全弾フルスイング。
これが高純度のメキシカンスタイルだと思っています。

ロマゴンとマルティネスの試合どうなるか予想しようと思ってマルティネスの試合を見て感じましたけど、メキシカンスタイルって面白い。
結局メキシコレジェンド対決まで見てしまいました。

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相打ち上等メキシカンスタイル

メキシカンのカウンターパンチャーってカウンターを狙っているって感じはなく、マジで肝の据わった打ち合いしてるから結果的にカウンターになってしまっている感じですよね。
カネロがちょっとメキシカンぽくないなーって思うのは「得意なカウンター」があって「打ち終わり」または「空振りさせて」その隙を狙うからなんですよね。打法やディフェンスは洗練されたメキシカンスタイルなんですが、全体を通してみるとメキシコのレジェンド、マルケス、バレラ、モラレスとは違うなーって思います。
マルティネスは上記の選手と通ずるものがあります。

ボクシングスタイルと文化

カネロはナチュラルボーンメキシカンではないからなんですかね。
確かカネロって北欧系ですよね。赤毛で色白、そばかすが多いところからも黒髪で褐色な肌の生粋のメキシカンとは違います。
恐らくルーツに由来した文化、精神性が育った家庭環境を通してカネロにも受け継がれていると思います。
沖縄のなんくるないさー(正しく生きていれば、正しき道へ導かれる)が、物理的に離れているけど沖縄にルーツのある家庭に受け継がれていたりしますからね。
僕の流れに逆らうなって人生哲学も根底には沖縄の文化があるのかもしれません。

カネロのボクシングからはヨーロッパの風味をほんのり感じます。
それともアメリカですかね。ちょっとメキシコ以外のボクシング文化が混じっているように見えます。

マイキー・ガルシアもそうですね。
彼はメキシコ系のアメリカ人で見た目はアジア風味を感じる褐色肌のメキシカンです。
打法や相手を厭わず勇敢に戦う姿勢はメキシカンスタイルですが、全体を通してみるとカネロと同様に安全にもきちんと配慮してます。アメリカの風味なのかな。

ところで、スポーツは文化なのでボクシングにも当然その土地柄に由来した文化が遺伝しています。
アメリカの黒人と白人、ヒスパニックの文化、精神性が異なるのはアメリカに移住した歴史的な経緯が異なるからでしょうし、精神性が異なればボクシングも当然その影響を受けます。

アメリカの黒人ボクサーがインテリジェンスを特に重視するのは奴隷として連れてこられたため、教育を受ける機会に恵まれず白人から低能扱いされ続けてきた歴史的な背景に由来した文化的な重みづけがあるからじゃないかと思っています。
白人はイギリスから開拓のためにアメリカへ渡った集団なので、当然ルーツには島国の精神性(個人主義的)があると思います。
さらに、大航海を乗り越えて未開のアメリカ大陸を開拓してやろうって集団の精神性(MEME)が遺伝しているはずなので勇敢さがリスペクトされるのだと思います。
※島国日本の封建主義的な価値観は歴史的に中国「大陸」から輸入されています。全体主義的、大陸的な価値観が強いのはそのせいだと思います。

メキシカンの気性が荒いのはメキシコの麻薬カルテルの抗争などを見ても、相当に根深い文化なのだと感じます。

メキシカンの特徴として相打ちカウンターがありますけど、あれは凶暴さ故に相手の攻撃に合わせて一緒に攻撃するので、結果的にカウンターになってるみたいな所が多分にあると思います。
実際にこの試合はそう。
パンチまともに食らってんのに「やりやがったなこの野郎、やってやるよ」みたいな感じでパンチを交換し続けています。
凶暴さ故のカウンター。

このシリーズは三部作で完結します。
バレラとモラレスは犬猿の仲らしく、お互いに殺すつもりで戦っていたようです。
殺意て究極の意思表示ですからね。断固たる意地の張り合い。

マルケスのカウンター。
パッキャオが踏み込んできたら一緒にパンチを打ち込む。
最後まで手を出し続けるマルケスが結果的にカウンターを放っているように見える。

今度ロマゴンと戦うマルティネスは完全に目がイッてる。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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