筋力発揮、というか「運動のリズム」って少し独特な話をします。
「体を加速させる」と末端の手足が高速で振り出されるって記事を書いたことがありすが、その補足ですね。
具体的には運動連鎖や筋力発揮のリズムじゃないかって考察しています。
連動のリズム
ボクシングやスポーツを長くされている方ならこの意味が分かるはずです。
「タメ→パンチ」のパンチを打つ時のリズム、「接地→離地」の走る時のリズム。
「奥脚荷重→投げる」の投擲のリズム。大体同じリズムです。
僕はウェイトリフティングが上記のリズムをもっと具体的に感じますね。
「スタートポジション→ファーストプル→セカンドプル→フルエクステンション→キャッチ」
筋力を徐々に立ち上げて、最大筋力へ到達し、そこから今度は全身が弛緩して、再びキャッチの瞬間に力が入ります。
僕の場合はこの時に頭の中に流れて身体を連動させる「タメ→筋力発揮」のリズムがF1カーが目の前を通過する時の音に似ているなって思います。
距離が近づくにつれて振幅が上がり大きな音に、同時に波長も縮むのでも高音になっていく感じがそっくりです。
音楽の時間に習ったクレシェンド。
「たーーーーーーーーーーーーーっん(段々強く)」です。
このリズムが流れると脳が気持ちよくなり、体が強く動きます。
頭の中に流れる音を再現しました。
感覚器官からの入力リズム
何故こんなリズムが流れるのかという以下長濱説。
人間の身体には筋紡錘やゴルジ腱器官といた筋肉と腱の張力を感じるセンサーがあります。
僕の頭に鳴り響く音は、これらの感覚器官からの入力された周波数が合成されたものじゃないか?と考えています。
次第に音が大きく、またリズムが速くなっていくのは、体幹のエネルギーが末端に向かって移動している(筋と腱が時間の経過とともに伸びる)からです。
エネルギーが移動するとは関節に加えられる加速度が増加する、つまり筋紡錘やゴルジ腱器官へ加わる張力が増すということです。
運動連鎖の模式図です。
末端へ向かって徐々に速度が上がっていきます。
短縮領域を見てください。
収縮速度が速いと筋力は低下します。
立ち上げの瞬間は伸張反射による伸張性収縮だと思いますが、その後は短縮性収縮で筋力を発揮しているはずで、短縮性収縮で大きな筋力を発揮するには、グラフからも分かる通り少しづつ力を立ち上げる必要があります。
運動連鎖は抽象的に捉えるとブレーキ効果によってエネルギーを伝達していくことで、ブレーキ効果は並進運動する物体に力を加えて回転運動へ変換し、慣性力とブレーキの加速度を合成して物体の一端を加速させます。
慣性力は加速度を失うと消失するので、加速させるリズムは腕か肩の筋肉が感じる張力の強さなのかなーとも思ったりします。
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