【潜在能力】自動システムを起動する【解放】

メンタル
メンタル技術

シャドー、サンドバッグの衝撃で目をつぶっていませんか。
癖になって実戦でも自分のパンチにビビッて目をつぶることになりますよ。

そしてそれは潜在能力を解き放つ、恐らく唯一の方法を手放すことにもなります。

一度記事にしましたけど、平仲選手に教える過程で目をつぶることのさらなる弊害が分かってきたので、そのことをお話します。

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睨みで自動システムを起動する

睨みを効かせることの効果は外部と内部の二つに大別できます。

外部:ジェスチャー

まずは外部に対して。
パンチを打ちながら相手を睨みつけることは相手へのジェスチャーです。

「従わないと痛い目に合わせる」と。

GGGの獰猛な表情を見てください。

反撃できますか?

倍返しじゃ済まない、そんな予感が起こりませんか?

「いや、俺は相手の表情は気にしない」という程度の意識で済む話ではないんです。
本能に訴えるジェスチャーだからです。顕在意識の下層にある潜在意識(本能)が恐怖して身が竦みます。安全と保証されたバンジージャンプやスカイダイビングで怖気づくのと同じです。
GGGを目の前にしたら、百戦錬磨のファイターですら震えあがってしまうことを思い出してください。向かい合うだけで想像を絶する恐怖を体験するはずです。

GGGから漂う雰囲気。
本能だけが理解できる、闘争向きの骨格、こちらを一切リスペクトしていない眼光、勝ち続けてきた男の冷徹さ、経験に裏付けされた余裕。
相手の本能はそれを敏感に感じ取り、戦う前から負けを認めます。人間の遺伝子は争って勝てない相手とは争わないようにプログラムされています。負けを認めて降伏すれば怪我をせずに済みます。
個人的にGGGとオス同士の本物の闘争を行えたのはカネロⅡだけだと思っています。

そのほかの選手は蛇に睨まれた蛙のように、GGGの圧倒的な強者の風格により強制的に本能の「自動システム」が起動させられてしまいました。

相手を睨みつけることの利点の一つはジェスチャーです。
「隙があれば徹底的に痛めつけてやる」
そう相手の本能へ伝えて自動システムをハックできます。

内部:攻防に没頭する

転ぼうとした体のバランスを立て直したり、飛来物を避けるために体って勝手に動きますよね。
僕はこれら反射的な動作を本能の「自動システム」と呼んでいます。
このシステムは意識的なシステムより高速かつ効率的に動きます。
最近、自動システム起動のパスワードが分かってきました。
それは「戦う」と抽象的に「思う」ことと相手を睨み続けて闘争のスイッチをオンにして集中状態を保持し続けることです。

上の記事でも述べているようにまばたきは意識の状態と関係しています。
パンチとディフェンスで相手を睨み続けることは集中を維持して相手の攻撃にカウンターするための用意になります。

打ちながら相手を相手を睨めつけ続けてください。
相手の反撃に反応した自動システムが勝手に体を動かしてパンチを外してくれるはずです。

パンチを外した後も相手を睨み続けてください
避けた後に安心してまばたきをする癖のある人は多いです。
これだと自動システムがオフになります。
避けた後も相手を見続けることで、身体が勝手に動いてカウンターをしてくれます。

カウンターしようなどと考えず「闘う」という思いだけをもって相手を睨み続ける
これだ勝手に身体が動いてくれるはずです。

僕は選手と練習することがあるんですが、ほぼ練習していないのに反応速度が爆速です。
現役時代より速いと実感しています。
自動システムを起動するパスワードの一部を間違いなく発見しました。

こんな風に相手を睨み続けるだけです。

攻める時はもちろん、守ときも。

これをし続けるだけで闘争心が沸き起こります。

闘争の一点に集中することで攻防に没頭できます。

身体が勝手に動きます。

睨みが自動システムを起動することは確信に近い

この本に大きなヒントがあります。
メンタルトレーニングはこの本だけで完結できる。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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