【K-1】試合はYoutubeの宣伝【RIZIN】

よもやま話
よもやま話

前の続きです。

那須川選手、朝倉兄弟、武尊選手。
海外だとライアン・ガルシアのYoutubeが人気です。
動画の数は30本程度ですが彼のチャンネルはなんと90万人フォロワーがいます。

日本とは違って、あくまでも試合のプロモーションです。
海外のスポーツ選手が日本のスポーツ選手ほど熱心にやっている例は少ないですね。

本業の報酬が大きいのでYoutubeに割く労力ではリターンが労力に見合わないからだとは思います。

日本の選手は試合での報酬をYoutubeでの報酬(スポンサーなど)が上回ってしまったので、本業がYoutuberになっちゃって大会出場はyoutubeチャンネルの宣伝の一環になってますよね。

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試合はマーケティング

メイウェザーと試合決まっているアメリカのYoutuberポールが一言つぶやくだけで数十万ドル稼ぐとか言われているので、その内海外もYoutubeなどのSNSが本業になるんじゃないかと思っています。
「YouTubeに依存している…云々」と言われたりもしますが、仮にYoutubeがなくなってもこの仕組みの旨味が広く認知されてしまったので、似たようなのがすぐに作られていきます。
なので、構造が強固になることはあっても元に戻ることはないと思います。

話を戻します。

話を簡単にするために日本に限定します。昔は情報を発信できる権利がテレビとかラジオ、新聞の一部に握られていました。
金が日本中の企業から最上部にあるマスメディアへ集められ、そのマスメディアから下へ向かって順々に流されていくという構造です。

その過程で金の流れはどんどん細くなっていくので末端の個人へ流れていく額がしぼんじゃうんですよね。
稼ぐなら金の流れが集中するマスメディアが構造上、最も儲かります。

しかし時代の節目に差し掛かっています。今やYoutubeやSNSで誰でも独力で自分を宣伝できる時代です。Youtubeがその宣伝を収益化する仕組みまで作ってくれした。マスメディアに流れていた金が個人にバイパスされてガンガン流れていく構造に変化し始めています。

現在のコロナ騒ぎを見るとなんだかこの後に述べていく話の説得力を欠いてしまうようにも感じますが、データから明らかなように次第にマスメディアの影響力は衰え、SNSなどのインターネットメディアに力を奪われていることが分かります。

僕はテレビを3年近く見ていないし、今後購入の予定はありません。しかしインターネットに接続するデバイスは今やパソコン2台にスマホにタブレットと妻の物も合わせると2桁もあり、家の中に溢れかえっています。今後もどんどん増えていくはずてす。

僕の記憶が比較的鮮明な中学生以降を思い出してみても、たった15年で社会常識や生活スタイルが尽く変わっていることを感じます。

当時はモバゲーやミクシー、オンラインのチャットで会ったことのない友達と話していると言えば変な顔をされました。

実際に会ってオフ会をしたと言えば当時はかなりの衝撃を与えられましたよ、非常識だって。でも今やネットで恋人を作るのも当たりの前なんです。

テクノロジーの発展に人間の発想は遅れてついていきます。

僕の周りではテレビを置いている家庭が減っています。元々テレビを見ていた時間はインターネットに費やされるようになりました。データなんか見なくても肌でマスメディアがその市場をインターネットメディアに奪われ始めていることは感じますよね。

引用

2018年からどんどんマスメディアは市場規模を縮小していますが、逆にインターネットが市場規模を拡大しています。一家に一台テレビという古い常識は僕の娘の世代には残っていないと思います。

これまでの時代は宣伝と収益化のシステムをマスメディアだけが握っている状態でした。

彼らはその構造の歪みから利益を搾りだすことができました。しかし今はそれが個人でできるようになって、それが認知されてしまった状態です。

構造が変わってしまったので「はい、金払うから大会出場して」だけで通じた昔ながらの論理が成り立たなくなってしまったと思います。

朝倉兄弟が好例です。
RIZINはどんなに彼らに投資してもよそで収益化されるちゃうんです。
リターンを奪われているような状況のRIZINはたまんないですよね。
メイウェザーがやっていたみたいに宣伝と収益化が一つのメディアで完結してた時代は、関係者の利害が一致していたから、プロモーターやマスメディアのような巨大な構造を支えるだけの金が確保できたはずです。

しかし技術の進歩に加えてコロナでチケットも販売できなくなって、無観客のネット配信が主流になって、スポンサーも個人に流れて、選手への投資が回収できなくなって…となってくると固定費の大きな巨大な組織を運営することができなくなる、非効率になるんじゃないかと考えています。

そもそも金払って朝倉兄弟の宣伝してるなんてアホみたいでやってられませんよね。

K-1も同じような構造だと思います。
大会出場自体が選手のYoutubeの宣伝になってしまっています。
聞いた話ではK-1は厳しめに選手を縛っているそうなので、そこまで取りこぼしはないのかもしれません。
でもまあ、選手の流出から察するに今の仕組みを続けるうちはK-1の土台はどんどん脆くなるはずです。

冗長になってしまいましたが、何が言いたいかというと宣伝と収益化の窓口が別々になってしまって、選手にとっての大会と試合の存在意義がこれまでと変わってきているってことです。
構造が変わっちゃったんですよね。
格闘家で最も早くこの変化に滑り込んだのが朝倉兄弟だと思います。

現状のコロナ騒動を見ていると未だにマスメディアは古い常識の上に成り立っているであろう大きな影響力を持ってはいるとは感じます。しかしながら技術的にはネット配信やネットでの宣伝が十分に可能な段階なので、僕達の中にある無意識に形成された現代社会の上意下達という古い常識が変わった時に、今の構造の社会システム、ひいてはボクシングは成り立たなくなるんじゃないかと考えています。

どんな構造に変化するかの長濱説はまた別の機会にお話してみます。

つづく

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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