大吾の試合を見て思いました。
前から思っていたことではあります。
僕はクドゥラ君の強打を防ぐために覚えましたが、本当に強力すぎるディフェンスですね。
西田選手も大吾の接近戦をクリンチで上手く防いでいました。
世界的に見ても一流選手には必須ともいえるテクニックだと思います。
もちろんディフェンスの為のクリンチはしないという美学を感じる選手はします。
メキシカンスタイルは特にそうですね。
しかしながらできるに越したことはありませんね。
クリンチを覚えよう
一応クリンチって反則でレフェリーによってはかなり厳しくチェックします。
海外だと世界戦でもほとんど注意されるってこともなく暗黙の了解といった感じです。
僕はこのディフェンスが嫌いでした。
臆病者って感じで。
でも経験を積むと体力を温存しながら相手の自由を完全に奪うことができるので本当に便利です。
僕はコバレフ選手が好きだったんですが、この試合がとても印象的です。
ウォード選手は打ち終わりに身体を止せて腕を脇に差し込んでコバレフ選手の自由を奪い、密着した状態で頭や肘を上手く使ってスペースを作ってパンチを打ちこみます。
反則と言えば反則なんですが、レフェリーがこれを見逃すので試合後はレスリングだとか海外では揶揄されていました。
見てもらえれば分かると思います。
コバレフ選手はウォード選手とのレスリングを嫌がって体力を大きく消耗するんですよね。
考えてみればこれってレフェリーが見逃す限り本当に有効な方法なんですよ。
組み合った状態で殴り合うことをボクサーは練習しないからです。
これでもみくちゃにしてしまえばこの戦いのポイントのつけ方をしらないレフェリーも混乱してしまって、ルーレット回してポイントつけてるみたいな状態に持ち込めるんじゃないかと思います。
だって、コバレフ選手とウォード選手の第一戦は僕はコバレフ選手の勝ちに見えたからです。
ウォード選手ほど徹底しないにしても、コンビネーションパンチャーのコンビネーションを防いだり打ち合いを拒否する方法としては本当に有効だと思います。
これが許される限りはアウトボクサーが有利だと思います。
西田選手もこれで大吾の良さを完全に潰してしまいました。
ガンガン使うべきですよ。
カネロ・アルバレス選手がこの手のハードクリンチャーとどう戦うのかを見てみたいです。
僕はね、今のアルバレス選手といえどウォード選手が勝つと思いますよ。
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