カシメロの振り切った一発狙い

戦略
戦略選手分析
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カシメロ vs. リゴンドウ

カシメロ選手対リゴンドウ選手の試合が決まりました。

この試合を楽しめるようにカシメロ選手の試合の傾向についてみていきます。

カシメロ vs. テテ

フットワークと長身を活かしたサウスポーのテテ選手の試合が参考になると思います。
この試合でカシメロ選手が何をしていたのかを見てみます。

ディフェンス

オーソドックス対サウスポーの場合、前に出ているリードハンドで主導権争いを激しくやり合う傾向にありますが、カシメロ選手は第一ラウンドのベルが鳴った瞬間にそのリードハンドの主導権争いを放棄します。
リーチの長いテテ選手ですら手の届かない距離に位置取りをして、踏み込んできたら即座にステップバックしテテ選手の攻撃を躱します。
パワーとスピードで脅しをかけてテテ選手の攻撃を防いでいますが、カシメロ選手もほとんど手を出してきません。
ポイントの奪い合いを放棄して一発を狙い続けました。

足を動かし続けて的を絞らせずにテテ選手の攻撃に合わせてステップバック。
タイミングを窺って踏み込む。
失敗したらもう一度最初からやり直し。
この繰り返しです。

テテ選手は主導権を奪おうと攻勢を強めて前へできてきます。

アウトボクサーを引き込む

カシメロ選手の差し合いを完全に拒否した戦法にテテ選手は少し強気になり、顔面までの距離はかなり遠いのもあってかボディーブローでカシメロ選手を崩そうと試みます。
「攻撃と防御」の意識の配分が少しづつ「攻撃」に傾き、徐々にプレッシャーを強めて距離を縮めていきます。

2ラウンドまでを見ると客観的にはこのままのペースならテテ選手が少しづつ差をつけていきそうだと感じます。

足を止めたテテ

カシメロ選手は踏み込んで一発狙いなので、長身のテテ選手にステップバックされるとパンチは届かなくなり不発に終わります。
カシメロ選手が右を強振できるのはテテ選手のステップバックが間に合わず足を止めてダッキングしようとした時です。
なので足を止めなければ基本的にカシメロ選手はテテ選手に攻撃する術がありません。

しかし、最初のダウンを奪われる場面でテテ選手は足を止めました。
これは推察するほかありませんが、攻撃の意識を強めていたこと、またカシメロ選手も踏み込む間合いやリズムを掴んでいたであろうことが影響していると思います。
攻撃の意識が高まっていたテテ選手は危険な間合いに入ってしまったことに気がつかなかった。

テテ選手が足を止めた隙を見逃さず、またダッキングに照準を合わせてカシメロ選手は右を叩きこみました。
一応立ち上がったテテ選手ですが、ダメージは深く再開後すぐにダウンを追加されてレフェリーストップで試合が終わりました。

カシメロ vs. リゴンドウ

カシメロ選手はテテ選手のスピードとパワー、リーチの危険性を野生の嗅覚で感じ取ってナチュラルにやっているんじゃないかと思いますので、アウトボクサー相手には常にこうやって勝つというやり方ではないかもしれません。

また相手がリゴンドウ選手なので全く違う戦い方を選ぶかもしれません。

が、長身のアウトボクサーのアドバンテージを無力化する一発とスピードがあること、一瞬でここまで深くサウスポーの背後に位置取りができることは事実です。

カシメロ選手がテテ選手を沈めた場面です。

このローダッキングはリゴンドウ選手の得意なディフェンスでもあります。

リゴンドウ選手が足を止めて浅めにダッキングした瞬間に試合が終わるかもしれません。

またリゴンドウ選手は徹底したアウトボクサーですが、ロープ際で足を止めてガチャガチャとり合う場面も少なくはありません。

カシメロ選手が相手となるとこの距離になること自体が命取りになります。

オリンピック2連覇のリゴンドウ選手と言えど油断はなりません。
テテ選手はカシメロ選手が踏み込んできたスピードに慌てて足を止め、ダッキングで躱そうとしてしまい、そこを狙われてしまいました。

足を止めたらやばいことはテテ選手も感じていたはずです。
ミスすれば終わるというカシメロ選手の「一発のプレッシャー」がテテ選手のミスを誘発させたと言えると思います。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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