殴り合いという名のコミュニケーションで勝つために

トレーニングメンタル

今日はメンタルの話。
平仲の選手と最近よくする話です。

人間が何をしているのかといえば「自分の居場所を賭けた陣取り合戦、縄張り争い」だと僕は考えています。
SNSでの発信活動、会社、家庭、学校、友達同士での日常会話、そして殴り合い。
全てに当てはまります。

この「コミュニケーションは陣取り合戦である」という観念のフィルターは他人の意味不明な言動の理解を助けてくれます。

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縄張り争い

人は大昔から陣取り合戦、つまり縄張り争いをしているんです。
戦争がもっとも極端で分かりやすいですが、日常会話レベルですらそうなんです。

マウントとか最近は言われますが、人は会話をしながら主導権を握ろうとします。自分が上であることを相手に示そうとします。

「いやいや人によるだろ!」と思う方もいると思いますが、僕に言わせれば人によって違うとかそんな話ではないんです。
僕も含め全人類、日常で主導権争いをやっています。

普段の会話レベルで主導権争いに負け続ける「負け癖」がついていると意味が分からないかもしれません。
主導権を奪われると特徴として、声が高く裏返り、相手に媚びるような話し方に変化します。表情も眉が下がった弱いもの変化します。

逆に主導権を常に握っている人は自信を感じる無表情の強い顔。口は笑っても目が笑わない。
一点を見据えながら、深く胸に響くような威圧感のある低い声で話します。

現役の頃はトレーナーにすら主導権を奪わせたくなかったし、話しかけられる時点で主導権を奪われていると僕は思っていました。
「10分以上話しかけようか迷うくらい、覚悟を決めて意を決してようやく」、立っているだけで、座っているだけでそのくらいの威圧感が出せなければならないと考えていました。
練習中に話しかけられようものなら、話しかけさせた自分に腹を立てていたほどです。

日常でも主導権争いに負けるな

僕は今でも主導権を奪われないように注意しています。
そうやって意識するとよーく理解できます。誰が主導権を奪おうとしているのか、誰が負け癖のついたオスなのか。意識しているかどうかにかかわらず、みんな会話レベルで主導権争いをやっているんです。僕は狂っていません。本当です。信じてください。

子供の頃からこの主導権争いにおける負け癖がついている人はすぐに分かります。
大半の人は僕が何を仕掛けるでもないのに、勝手に主導権を渡してくれます。

しかし極少数の人は主導権を絶対に渡しません。
目の奥を見て、言外に「俺に服従しろ」と伝えてきます。
社長とか人の上に立つ人は全てそうです。

日常の主導権争いに負けている人は常にオドオドとした態度で、声が上ずり媚びるような話し方を無意識にしています。
他人の目を見据えることはなく、チラチラと見ます。
一言で言えば何かに怯えているような雰囲気です。

で、問題は主導権争いがあることにすら気がついていないことです。
勝負や競争の世界に身を置いているなら特に問題です。そんなオスは勝てません。
もし今、気がついていないと思ったなら、リーダーになれない、負けるオスの習性が身についてしまっています。
リーダーになる勝つ習慣のあるオスは絶対に日常の主導権争いに屈しません。

僕は「服従しろ」と意思を伝えてきた相手には、さらに目の奥を見据えて「お前が服従しろ」と伝えます。
そうやって主導権争いを拮抗させます。
拮抗させるだけです。勝負は終わっていません。
このタイプは隙を見て主導権を奪おうとしてくるから。

分かりやすく二通りに分けると、
こちらの失敗に付け入り主導権を奪おうとする「せかせかタイプ」。
逆におおらかに構えることで、上下関係を示そうとする「ゆったりタイプ」です。
どちらも主導権をこちらから奪いたいだけです。
弱みを見せると主従関係を叩きこまれます。

僕は平仲の選手に日常の主導権争いに屈するなと伝えています。
「日常の心理戦で負ける奴が、本物の闘争に勝てるわけがない」と。

習慣が未来を作る

勝ち続けるオスは男性ホルモンであるテストステロンによって群れのリーダーとして相応しい心身の強靭さを授けられます。
知能も向上するはずです。

逆に負け続けるオスはテストステロンが低下し群れの駒に相応しい心身が身に付きます。
知性も低いでしょう。その方がリーダーには扱いやすいので。

強いリーダーが弱いその他を引っ張るのが動物界の掟です。
自然界には自然淘汰という超合理的でクリエイティブな仕事をする職人がいます。
この職人が作り上げたシステムに無駄なんて一切ありません。
人間の群れのシステムもこの職人が作り上げました。

日常で負け続けるオスは死ぬまで負けるんです。その方が自然の職人には都合がいいから。
メンタルを鍛えるなら普段の主導権争いに屈しないことです。
言葉でどう示そうとも、内心では「黙れ俺がボスだ」という気持ちを忘れないこと。

※粗暴であることとか無礼であることを推奨しているのではなく、日常に主導権争いがあることを知り、それに勝ち続けることで肉体と知能を強化しよう、ということです。
あくまでもトレーニングの一環です。

ところで、僕も陣取り合戦をしています。
無料で苦労して手に入れた知識を共有しているお人よしのバカではありません。
ブログやYouTubeで発信活動をしているのも当然コミュニケーションです。
僕も僕の意思を言外で伝えています。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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