
タイソンのディフェンス
ディフェンスについて

タイソンのディフェンス
ディフェンスについて
強いから強くなる
下の記事の続き。

タイソンの合理的なディフェンス
タイソンのディフェンスが胸椎の側屈で完結しているのが分かりますか。 フックから頭を遠ざけて(≒胸椎側屈)でパンチを躱した結果として、それを下へ潜って躱したように見えますが、因果関係としては「下へ潜る⇒下へ潜る」ではなく「パンチから頭を遠ざけ...
タイソンは基本的に同じ動作でディフェンスします。ヘッドスリップもダッキングもスウェイバックもスリッピングアウェイも胸椎(≒頚椎)の側屈回旋の程度の差です。そう仮定します。
この場合はディフェンス観が、それに基づく練習観が単純化します。
これと比較した場合は日本の一般的な価値観や技術観は、例えば「フックに対してはダッキング」「長身にはインファイティング」、「反復すれば上手くなる」などは非効率が甚だしい。
ディフェンス→胸椎側屈→腸腰筋
踏み込み→股関節ロック→骨盤前傾→腸腰筋
パンチ→投擲→背屈ロック→肩甲骨ロック→肩甲骨外転前傾→腸腰筋
と解釈するなら、技術練習や筋トレは単純化します。時間、体力、金などの資本を一点に投下できるので効率的です。
一方で既述のような「〇〇対しては✕✕」という認識は、個々の技術に対して別々に資本を投下する必要があります。
タイソンのディフェンスは腸腰筋が規定していると考えられます。
それはタイソンに合理的な技術観と練習観を獲得させ、効率的な練習を考えさせます。
合理が合理を呼ぶ、強いから強くなる自己強化。
逆も然り。

マイク・タイソンの長身との戦い方
タイソンは誰に対しても同じように戦っている。長身、アウトボクサー対策なんかしなくていい。同じことをやってればいい。効率が良い。
アッパーカット、フック、ストレート、クロスを全て同じ動作(投擲)に落とし込めたら、仮に全てが同じように発展すると仮定するなら、練練の量は個々にそうする場合の1/4。
ディフェンスも同じ。効率が段違い。

ジャブ、フック、アッパー、ストレートというマトリックス
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技術の自己増殖と筋力の自己強化
以下、全ては繋がっている、物事は自己強化、自己増殖する、の長濱説、 競技力の自己強化 Aが起これば必然的にBが、Bが起これば必然的にCが…と技が自己増殖していく論理があります。 股関節を強く動かせるから競技の練習で股関節が疲労する。すると生...
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