脇腹を潰す
しつこいようですが、アッパーカットは脇腹を潰さなければ打てません。脇腹を潰すのは大腰筋の収縮です。
脇腹を潰す能力がない場合はアッパーカットの軌道がめちゃくちゃになり、標的にヒットしません。
腰を回しながらのアッパーは論外です。
拳の軌道が相手の顔面から逸れてしまいます。
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怪我や老い
大腰筋の収縮が強くなると上半身の質量が自然と股関節へ集まり、ハムケツの反射が強くなるので、力強さが増します。タイソンの胴体の太さからとんでもなく太い腸腰筋を持っていると推察できます。腸腰筋による骨盤の前傾と脊椎の湾曲はアウターマッスルの収縮を合理化します。タイソンは年老いてもそれらがほとんど衰えない遺伝的な資質か習慣を持っているのだと思います。
還暦間際のおじいちゃんが見せる驚異的な爆発力の源泉です。
また、この仮定からは別の結論も演繹されます。それは老人の姿勢の傾向です。背骨の歪みを生み出すのは腸腰筋の劣化だと仮定するなら、膝や腰椎にその問題が顕在化してくることも自動的に演繹されます。
膝の怪我→膝が弱い→膝を鍛えよう
腰の怪我→腰が弱い→腰を鍛えよう
という結論は体をさらに脆弱にする危険を孕んでいると推論できますが、この手の主張は多いですね。
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