パーリングのやり方 その二

初心者向け技術選手分析
カネロのパーリングのやり方

井上尚弥のパーリング

ブライアン・ノーマンのハイガード

ノーマンの動画で説明してるように、前鋸筋が強い場合は、構造的に肩甲骨の外転に伴う上方回旋が起こり、肩鎖関節と胸鎖関節を支点に肘が持ち上げられます。

この場合は下から肩甲骨により腕が支えられるので、僧帽筋などの肩の力が比較的に抜けやすく、また、肩甲骨のソケットが上腕と噛み合うので、衝撃を受け止めやすくなると考えられます。

以上は、骨盤前傾に伴う脊椎の湾曲が構造的に肩の力を抜きやすくする、という僕の持論を構成する要素の一つです。僧帽筋が力むと肩に張力が加えられます。すなわち、大胸筋などの腕の推進力が相殺されます。

 

亀ガード

カネロのハイガード

カネロのように首を竦めて背中を内側へ巻き込める場合は、前鋸筋や肩甲骨の構造から演繹的に、比較的に固い守りになると考えられます。

ハイガードで相手のパンチを受けるのが苦手なら、首を竦めて背中を丸める意識をしてみてください。

打たれる面積を小さくできる、かつ体が包みこまれることが安心を覚えさせてくれ、その安心感がディフェンスを安定させてくれると思います。

カネロのパーリングのやり方

掌底で弾く

井上尚弥とカネロは母指球ないしは小指球で相手のパンチを弾いています。

この場合は上腕を介して前鋸筋(≒肩甲骨)で衝撃を受け止められます。

一方で掌で受ける場合は、パンチによる手首のモーメント(テコ)が大きくなるので、相手のパンチを防ぐのが大変になります。

恐らくはパンチの勢いに負けた自分のグラブに殴られてしまいます。この傾向がある場合は、僕が見た限りは高確率で、肩甲骨ロックが利いていません。

結論。パンチは掌底≒前腕≒前鋸筋≒肩甲骨で受け止める。また、「払う」ではなく「止める」。

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パーリングのやり方
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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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