
カネロのワンツー

ワイルダーのワンツー
右ストレート(クロス)が相手の左腕に防がれるボクサーは多いと思います。
才能のないボクサーは基本動作とすら言われるワンツーの習得に苦労します。
ここでは才能を生来的な腸腰筋の太さと定義します。
日本人は黒人白人と比較して腸腰筋が小さい事実があります。
一説には平均して2倍ほど差があるとか。
アスリートと比較した場合の差は三倍と言われています。すなわち、日本人は白人黒人と比較すると、平均的にワンツーが苦手なのです。
ワイルダーとカネロは、その骨格から腸腰筋が太いと推察できます。
腸腰筋は胸椎の側屈と回旋を起こします。
以上から、「ワンツーは太い腸腰筋が包含する可能性である」とする推論できます。これが妥当だと仮定するなら、その対偶の「腸腰筋が弱いならワンツーが打てない」も妥当です。
この解釈は練習や技術の考え方にに重要な示唆を与えてくれます。

対偶の証明
対偶について。対偶はA→B⇔¬B→¬A 対偶の自然演繹 定義 【対偶】命題「AならばB」の対偶は「BでないならばAでない」である。 論理記号として「ならば (⇒\Rightarrow )」および否定 (¬\neg ) を用いると、命題$\d...
カネロとワイルダーのワンツーは相手のガードを無力化しています。
カネロは、ワンツーを相手のガードの間へ通す前にフックを側頭部と肩へ集中させています。
人の反射的な反応速度の平均値を前提に、演繹的に考えるなら、パンチを目視してからではディフェンスは間に合いません。すなわち、ボクサーはパンチを予測してディフェンスしています。
以上を踏まえた上でカネロのストレート(≒クロス)時の腕の形状を見るなら、相手がそのクリーンヒットを防げなかった理由が分かると思います。

カネロのパンチの打ち分け
相手は本能的にフックを予測したはずで、だからこそ顔面がガラ空きになったはず。
結論。身体能力の向上だけでなく、「打ち分け」「戦略性」などの概念も腸腰筋は包含している。
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