
引用WIIS
任意の乗法を自然数へ送る集合が帰納的集合である証明。
A={y∈ℕ,x∈ℝΙx・y∈ℕ}①
yを1と仮定すると
x・1∈ℕ(乗法単位元)
単位元は任意の自然数を自然数へ送るので、Aは1を含みます。
定義を満たすy=aを選びます。
x ・a∈ℕ(①)
また、前回自然数の加法が閉じていること、すなわちa+1∈Aは既に証明しましたのでax+xは自然数に属します。
従って
ax+x(加法閉性)
x・(a+1)(分配法則)
と変形できます。
Aは帰納的集合の定義を満たすので
x・y∈ℕ⊂A
となります。
除法は閉じていない
任意の自然数xは帰納的集合の定理より0<x①。
自然数に乗法逆元があると仮定して矛盾を導きます。
まずは自然数乗法の順序の性質の確認。x<y⇒z・x<z・yの証明。
2x(仮定)
(1+1)x(自然数大小関係)
x+x(分配法則)
2x=x+x(仮定②)
x<x+x(加法律)
1・x<2・x(②)
同様の論理により、x<y⇒x・z<y・zとなります。
正の1<xの実数同士の乗法は順序関係を保存します。
乗法逆元が自然数に存在すると仮定して矛盾を導きます。
1<x⁻¹(仮定)
x<x・x ⁻¹(乗法律)
x<1(乗法逆元)
自然数の性質1<xと矛盾します。
よって自然数は分数を持ちません。

狭義大小関係
引用WIIS 定義 10反射律、11反対称律、12推移律、13完備律を備えののが大小関係。 狭義大小関係は、上に加えて同値関係が成り立たないもの。 x<y⇔x≤y∧x≠y 定理 x<y⇒¬(y<x) の証明。 感覚的には自明なんだけど一応。...
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