
ワイルダーのワンツー

ワイルダーのワンツー

ワイルダーのワンツー
ワンツー
上のワイルダーのワンツーは、ピッチャーがバッターめがけて振りかぶって球を投げるのと同様の動作になっているのが分かると思います。
1.右脚に乗り込みエネルギーをハムケツへ貯蔵、2.そのエネルギーで股関節を開いて推進、3.バランスを補正する為の姿勢反射を利用してジャブ、4.左足接地のブレーキ効果で体を推進した運動量を右腕へ伝達し拳を放り投げる。
筋肉の構造や二足歩行への進化の過程から、この動作(オーバースロー)に人体は最適化されているだろうと推察できます。
立ち上がる前の赤ちゃんでも座りながら物を投げます。先天的な障害でもない限りは、あなたは物心のつく頃には投擲ができたはずです。その本能をパンチへ応用します。
所で、動画にもしていますが、ワイルダーのようにワンツーを放つ場合は、奥脚に乗り込む必要がある為、体はのけぞり後ろ重心になります。思い切り殴ろうとすると必然的にそうなります。
僕は、所謂後ろ重心は守備的、前重心は攻撃的のようなボクシング観が嫌いです。
それは、アカレンジャーはパワー、アオレンジャーはスピード、と分類する幼児性に見えるから。
素人でも一瞬で反例を見つけられるような分類では、ボクシングは語れんだろうと。
議論を簡単化する為にボクサーの種類を分類するのはまだ良いとしても、上記の分類は少しも現実を表しているようには見えず、また、何故か普通に受け入れられていることに違和感を覚えます。
結局の所は、青は速そう、赤は力強そう、のような印象論の域を出ないように見えます。
幼児「あの人は顔が恐いからパワータイプ」

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