ビボルの歩き打ち

技術選手分析

歩き打ち

ビボルの後ろ歩き

ビボル勝ちましたね。四団体統一王者です。

GGGと同様にアジアの血が流れるビボルの勝利には感慨深いものがあります。
また、”ロシア人2人がアラブでメインイベント”。PFPにウクライナ人ウシク、日本人井上尚弥。

これだけでも何時間でも話せるほど思うことがあります。アメリカの経済的、及び政治的地位が絶頂から滑落していることは明らかです。

閑話休題。

「歩き打ち」
ビボルの動画で具体化、視覚化しているので分かりやすいと思います。僕が陸上競技のトレーニングにボクシングにおける価値を見いだした理由です。

反発ドリルを試行錯誤し、その比較をすることで、どの姿勢や筋肉が反発する構造を導いているのかを推理し、その結論を敷衍することで、より効率的なボクシングの姿勢を導くことがてまきました。「股関節ロック」。

テニスのパワーポジションから「股関節に乗る」を学ぶ
パワーポジションは素早く力強く動くための姿勢で相撲、ラグビー、ボクシング、サッカー、テニスなど微妙に細部は異なるものの、ありとあらゆるスポーツで見られる姿勢です。 この画像がとても参考になります。ボクシングの構えとは違って見えますが、抽象化...
パワーポジションとインナーマッスル
下の動画が分かりやすいと思います。O脚の歪んだ状態が長岡の普段の脚の形です。 土踏まずを踏むように力を入れるとO脚が改善されて脚が真っ直ぐになったのが分かると思ます。 これは多分、腸腰筋、内転筋、中殿筋の協調によって引き起こされていはず。 ...

ビボルが分かりやすいと思いますが、反発でパンチしています。だからこそ準備がいらずに手打ちで即座に反撃できます。

後ろへ歩きながら殴る、という行為は、引っ張り打法の世界観では実現が困難、ないしは想像にも及ばない芸当だと思います。

ハイガードと後ろ歩きを組み合わせたディフェンスは、ヒトとしての自然な動作である故に簡単で、ミスを減らすと考えられます。
従って、それを洗練させたビボルのディフェンスの費用対効果はかなりのものだろうと想像できます。
またビボルの肩甲骨ロックの強さは、その外転前傾の具合から想像するに、ベテルビエフに負けず劣らずの鉄壁です。

怪人ベテルビエフの強打の大部分を無力化したビボルのディフェンスを僕なりに言葉で説明するならこんな感じになります。

ベテルビエフと戦って最終ベルを聞けた、ないしは勝てたボクサーはビボルだけであることが、そのディフェンスの有効性を示していると思います。

以下は他の歩き打ちが特徴的なボクサー。

フェルナンド・モンティエルの後ろ歩き
ナジーム・ハメドの後ろ歩きディフェンス
後ろへ歩きながらパンチ
モハメド・アリのフットワークとディフェンス

アリに関しては走ってます。

以上の文脈から、下に載せた長岡のトレーニングは導かれています。

シャッフルステップと動きながらミット
アウトボクシングの練習【チェックフック】
長岡嶺インスタグラム
シャッフルステップの利点
長岡のシャッフルステップの練習。 シャッフルステップ シャッフルステップを繰り返すのがアリシャッフル。最近だとハメドが得意としていました。 利点は 1.すり足で足が床を離れない 2.1により避けた後に即座に切り返せる すり足で床と足を接続し...
反発トレとフットワーク
このシャドーボクシングは足だけを速く動かします。加速する時は地面との接続の時間を一瞬にして一気に「ススス」と、忍者のようにすり足で素ばやく動くイメージです。 注意点は脛骨に力を通す骨格立ちをすること。これがきちんとできないと体が弾まずもっさ...
ボクサーが陸上短距離に本格的に挑戦
本格的に陸上競技の練習を開始しました。昨日は短距離に挑戦。10mのタイム測定も行いました。今日は中距離を予定しています。 陸上競技を始めたきっかけは「ボクシング飽きた!」でした。ジムへ行ってもやる気が起こらない。ダラダラしている。刺激に慣れ...

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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