股関節ロックが二軸を吸収しました。
「膝を曲げる」
股関節が強く閉まる場合はハムケツに張力が加えられます。それはハムケツの弾性エネルギーとして、またハムケツの伸張をすることで、その力を高めます。なので、動こうとすると優先的にハムケツが動きます。
逆に股関節ロックが弱い場合はハムケツは非活性のままなので動かそうと思っても動きません。この場合は膝での代償が起こります。
つまり、膝を曲げる待機姿勢です。
これが「膝を曲げる」が導かれた文脈。棒立ちでは股関節が強く動かない骨格である故に膝を曲げる代償を払い、ハムケツにエネルギーを貯蔵するというわけです。完全な弱者の論理。
弱者の論理は無駄を増やして競技力を低下を引き起こす負の自己強化循環の側面があります。
二軸の射程
二軸の射程とその推進原理は他の記事を参照してください。
簡単に説明します。
ヌンチャクを想像してください。
関節のない1本の棒よりも末端は加速しますよね。それは運動量の交換が関節で効率化されているからです。
二軸はこの原理で運動量の交換を行い、拳の運動量を高めることができます。
※運動量=運動の勢い
つまり、二軸の射程は腕の加速を合理化するわけで、それを自然に実現させる位置へ踏み込ませるのが股関節ロックであるというわけです。
股関節が強く閉まるから斜めへの踏み込みが起こる。斜めへの踏み込みが二軸の加速を起こす。自己強化循環。強者の論理。
人体の設計者の意図を感じます。「あるがまま」で合理的に動けるカラクリ仕掛けが施されているということです。それを無視して考えるからおかしくなる。
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