投擲ワンツー

技術運動理論
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投擲動作

ワンツーは投擲動作を応用します。

多いのがピョンと跳ねるワンツー。
跳ねて床から離れると反力を受けられず推進力が弱まりますし、また跳ねる動作には膝の反動動作(SSC)が要求され、それが相手へのテレフォンとなります。また、届かないか反応された時の咄嗟の踏み込みキャンセルも起こりません。

ピョンではなく、ス〜っと加速しながら滑るように、つまり投擲動作のように脚を広げて踏み込み拳を投げつけます。
誰しもが持っているこの投擲動作を応用することが自然なワンツーの習得方法です。

注意点は、軸足が接地した時に前のめりにならないこと。つまり股関節内旋ロックで接地すること。9割は頭が突っ込みます。それを伝えても直りません。それどころか自分はできていると錯覚しています。長岡にこのワンツーを習得させるのに数年かかっています。
※5分でできる人もいる。長岡は僕が見た中ではダントツで運動が苦手

もちろん、それほど時間がかかったのは僕がただ形だけできていればいい、とは考えていないからという点は強調しておきます。雰囲気だけでいいなら1日あればできます。

ただ、股関節をロック(意識的にではない)し骨で床を押して体を推進し、また体の勢いを骨で制止するブレーキ効果により腕へ運動量を効率的に伝達する能力が高いことは、ボクサーとしての質を高めてくれます。
長岡はこの半年ほどは肩甲骨ロックと股関節ロックの筋トレを徹底させました。それでようやく僕の話が伝わるようになりました。
僕も今は徹底して鍛えています。

股関節と肩甲骨をロックするのが苦手なのは長岡だけでなく、日本人はほとんどがそうだと思います。

長濱式の投擲ワンツーを打てることは運動の根本的な理解を助け、ボクサーとして要求される能力を引き寄せてきます。

股関節ロックで踏み込み、肩甲骨ロックで腕が投げられないとバランスが崩れ、転倒防止の反射を引き寄せます。それを無視するほど動きはどんどんぎこちなくなる。頑張るからバランスが崩れる、バランスが崩れるから頑張る、の下手になる循環。

また、単発傾向で勇気を振り絞って踏み込むしか攻撃の手段はありません。それは力みに繋がり、さらにワンツー(踏み込んで殴る)を苦手にします。こちらも悪循環。

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股関節ロックと力の循環

股関節ロックにより内転筋が活性化するので、踏み込んだ勢いが体を循環します。
逆に股関節が弱いと力が骨格を循環せず逃げていきます。

ブランコは力がシステムを循環するので漕げば漕ぐほど加速します。
紐と骨組み(股関節)がビロビロのブランコを想像してください。いくら漕いでも力は分散して加速させられません。

意識的な問題ではなく、股関節を固定する筋肉を鍛えることを始めてください。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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