昨日の交換法則には推論規則を満たさない欠点があったので、そこを修正するために試行錯誤していきます。
今回はそこを修正すべく別の手段を考えてみます。
1と任意の自然数の乗法についての定理を導きます。
a×1=1×a=a
が定義から導けるのか、を検証します。
0と任意の自然数の乗法が常に0となることは証明しています。
1との乗法
a×1の場合
a×1(前提)
(a×0)+a(乗法定義)
0+a(乗法定義)
a+0(加法交換法則)
a(加法定義)
任意のaに対してa×1=aが成立します。
次に1×aを導きます。
数学的帰納法を用いるのて1×0の場合から
1×0(前提)
0(乗法定義)…①
1×1の場合
1×1(前提)
1×0+1(乗法定義)
0+1(①より)
1+0(加法交換法則)
1(加法定義)
ここまでで以下の規則性がありそうだと推論できます。
1×a=a→1×s(a)=s(a)
任意の自然数aに1をかけるとaになり、それが成り立つなら全ての自然数においてもこの規則が成り立つ。
1×s(a)(前提)
1×a+1(乗法定義)
a+1(仮定)
s(a)(加法定義)
1×0=0が成り立つことは先程証明しているので、連鎖的にその後者の乗法でも成り立ちます。
1×a=a×1=a
が成り立ちます。
コメント