生きる上で大切なことが書かれています。
しろうさぎを追え
仏教哲学
僕がそうであったように、きちんと学ばなければ「煩悩を捨てろ」「この世は苦しみに満ちている」という仏教の教えは、厭世的で信者に廃人を要求しているようにも見えてしまいます。
しかし、ブッダの教えは僕がたどり着いた、心を開放する為の世界観と非常に似ています。僕の解釈では「悟り」「解脱」は認知バイアスにより作られたマトリックスを抜け出すこと、ありのままの世界を認知、認識することを指します。
ブッダは「ありのままの世界を認識することが、人の真の知性を呼び覚ます」と説いていますから、僕がフローと呼んでいる神秘体験をガンジス川のブッダガヤで経験しているはずなんです。
仏教は悟りに到達する為の手順や哲学が記されています。
ブッダは常識と呼ばれる認知バイアス(マトリックス)が、個人の世界を小さくしていることに気がつき、それを各地を行脚しながら説いたわけですが、その世界観は「流れに任せる」「執着を捨ててありのままを見る」など、僕の世界観と一致する点も非常に多いと感じます。
ブッダは「仏教そのものは幸せになる為の道具で、それを守ることが幸せなのではない」と説いています。仏教に執着して人生の意味を見失うな、と。ここが他の世界的宗教と違う点だと感じます。
仏教は解釈により様々な流派に別れて、苦行を推奨する流派もありますが、それはきっとブッダの教えがどこかで歪曲されたからです。何故ならブッダは苦行を経験し、その意味を疑ったことをきっかけ悟っていますから。
そもそも、盲目こそ不幸の根源であると説いています。盲目的にブッダを信仰すること自体が誤りです。キリスト教と同じで、ある時から拝金主義者に利用されたのでしょう。
金も仕事も人間関係も全ては幸せになる為の道具に過ぎません。
ボクシングに従うのがボクサーなのではなく、ボクサーに従うのがボクシングです。
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