ティム・ヅーの前鋸筋ガード

選手分析
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僕は父のコスタヤが好きでティムにたどり着きました。コスタヤの息子二人はプロデビューしています。
お父さんの方がハンドスピードがあって手打ちって印象は受けますが、息子のティムも強力な手打ち打法です。映像の粗さもあるので過去の映像との比較は簡単にできませんが、体のブレを抑えたスイングのコンパクトさでお父さんの方が回転力で勝るかなと。
ただ、ハイガードが鉄壁で守りの固さならティムですかね。
前鋸筋ハイガード&前鋸筋ゲンコツパンチはカネロ、ベナビデス、ベテルビエフと同じ。

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ヅーのハイガードスタイル

鉄壁ハイガード&ゲンコツハードパンチ。
この組み合わせは最悪。相手はパニックのまま試合が終わってる感じ。勝つぞ!って意思よりは恐怖を振り払うためにパンチを打つのがやっとな印象。

ヅーは右脇を潰したハイガードスタイルが特徴ですね。
僕はヅーのようなプレッシャーはかけませんが、スタンスは同じに分類できると思います。ガードのやり方も似ています。

ちなみに左脇を潰す選手とヅーのように右脇を潰す選手に分類できます。
右脇を潰すのはカネロ、カシメロ、ヅー、ベナビデスが分かりやすいですかね。
左を潰すのはGGG、モンスター、ジャーメル・チャーロ。

ところで元々はヅーとチャーロが戦うはずだったのですが、チャーロの怪我で延期になりました。チャーロの怪我は癒えたようなので同じ階級の王者同士の二人は戦う運命にあります。
もしもヅーが勝てば四団体統一王者。父のコスタヤが三団体統一なので、お父さん越えですね。現時点でのキャリアはお父さんが長く、アマでも世界チャンプなので、単純にどちらが優れているかは比較できませんが。

前鋸筋ガード

閑話休題。
ヅーは脇腹(みぞおち)が潰れた前鋸筋がかなり効く構えになっています。並みのパンチならビクともしないでしょう。
ベナビデスやベテルビエフよりはタイトにガードを閉め、ガードの強度を高めてプレッシャーをかけていく超パワーボクシングですが、ヅーのハイガードはそれよりは少しゆとりを持たせて動きやすく構えているように見えます。日本人だと山内涼太がヅーと構えが似ていますね。ちなみに山内は僕があった軽量級のなかでずば抜けてパンチがあります。

ティムのガードはこんな感じ。
ベナビデス程どっしり脚を伸ばして股関節に乗せる感じではありませんが、代わりに足の反応は早い。

背中が甲羅のようになっています。
この構えの選手はガードが固いです。

みぞおちが潰れ(胸椎後湾)て背中が亀の甲羅のようになっているのが分かると思います。

ベナビデスは強烈ですね。
このサイズでアクロバットなボクシングもこなすのだから怪物の異名に偽りなし。

ベナビデスやヅー、ベテルビエフにカネロのような鉄壁のハイガードを習得するには前鋸筋スイッチが入る姿勢を知る必要があります。

腕が肩甲骨→股関節→大腿骨→脛骨→床という感じで接続でされて、衝撃を間接的に床が跳ね返します。

多分、出来ないと「また妄言を」と感じるかもしれませんが、パーソナルトレーニングなどを受けてもらった方は納得してくれます。

現在長岡が習得に励んでいます。

それからティムは眼光もヤバイです。
「殺すぞ」って顔してますから。

制止がでも恐い。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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