合宿終了。かなり充実していた。ボクシングへの理解がさらに深まり僕が表現したいスタイルへと近づけた。
今回の最大の収穫はカウンターパンチャーに要求されるバランスを体感できたこと。
そしてこのバランスはいわゆる捨てパンチ、強弱の根本なのだと感じた。
つまり、それらは意図して起こすものではなく、あるバランスを保ち続けた結果として引き起こされる現象だってこと。
沖縄でこの発想をもっと深めていこうと思う。
ところで、合宿は足りないものばかり。
練習場所にトレーナー、食事に宿泊先、それらを調達する金。
あれもこれもはできないからこそ、本当に必要なモノと、必要だと思いこんでいただけのモノがはっきりしてくる。
不要なものを自覚する作業は僕が子供の頃から無自覚に守ってきた、絶対に譲れない価値観、信念を明らかにすることでもある。
合宿の度に、抱えていた強迫観念と雑念が削ぎ落とされて身軽になり、同時に信念は強固になっていく。
まだぼんやりとしか自分の本質を理解できていないし、それが言語として表現できるものなのかは疑問が残るのだけど、心の深いところにある僕の根源的な欲求は、「飾り気のないありのままの僕を表現する」ことなのだと思う。
そしてそれを他者に認めさせることなのだと。
「ありのまま」という部分は感じることができるのみで、恐らく言語として定義することはできない。
僕にとってのボクシングはアート(自己表現)なんだよね、きっと。心の底から湧き上がってくる何かを表現するための手段。
だからそこがブレるとつまらなくなる。
ボクシングに限らず、ありのままの姿を目指すことが人生なのかもしれないとも思える。
娘が大きくなった時に。
僕が僕の体験を通して何を捨て、何を絶対に手放さなかったのかを話してあげたい。
レリゴ〜♪レリゴ〜♪
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