いわゆるロシアンフックってのはロシア式のフックのことで、海外のメディア等では聞かないので日本の格闘技メディアだけの呼称だと思います。
サモアンフックとかブラジリアンキックの類ですね。
今回は簡単に肩甲骨の動きとロシアンフックの関係性について考察してい行きます。
以下は肩甲骨の動きです上方回旋て所を見てください。


肩甲骨は背中に張り付いているだけですが胸鎖関節を通じて鎖骨と連結されています。
なので可動性が高いんですよ。
前方へスライド(外転・内転)したり、上下に回転したりです。
僕は骨盤が前傾すると脊椎の湾曲が伴うので、肩甲骨の可動性が高まると仮説を立てているので、肩甲骨の可動性が低いと感じる方は股関節のトレーニングをお勧めします。
閑話休題。
左図を見ればわかる通り、肩甲骨は鎖骨を軸に回転します。

上腕の付着部が捻じられているの分かりますか?

この部分です。
捻じられて折りたたまれていますよね。

広背筋の収縮(黒)で回転力(青)が生まれます。
これは腕を伸ばしたり肩甲骨を持ち上げたりすることが上腕の内旋方向、手首の回内方向の回転力に変換されることを意味します。

広背筋が収縮する(腕を持ち上げる)と内側に腕がひねられます。

腕が捻られている(内旋・回内)のが分かりますか?
![サーブで「狙ったコースに打つ」「回転量を増やす」ためのちょっとしたコツとは!? (5) 【テニス上達ワード50】[リバイバル記事]](https://images.tennisclassic.jp/media/article/2284/images/main_8ea50a9437a47a0814c9bc44ba82ce52.jpeg)
これって野球にだけ見られるものではなく、腕を使う全てのスポーツに見られます。
ロシアンフックを打つには上腕が内旋される程度の高さまで持ち上げると打ちやすいよってことです。
ちなみに上腕の内旋、前腕の回内にはジャイロ効果もかかわっています。
ちょっと難しい本ですが、とても参考になりました。
力学的な知識が前提として普通に語られるので、知識がないと本棚の肥やしになります。
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