さあ、また僕のよもやま話を聞いてもらう時間です。
今回はこの本を読んで感じたことをボクシングの戦略に応用できないかと考える記事です。
とりあえず頭に思い浮かんだことをツラツラと書いていきます。
戦略が「ストーリー」というのは僕の考える「勝つための手順を踏む」に似ているなーと興味を惹かれて買って読みました。
戦略ベクトル、戦術ベクトル
この本の中でSP(Strategic Positioning)とOC(Organizational Capabilitiy)という言葉が登場しました。
SPはポジショニング、つまり差別化に競争優位を見いだそうととするもので、OCは組織内部の効率性に競争優位を見出すものです。
著者の楠木建氏はこれらはそれぞれ違う論理であるため、両立は難しいと述べていました。
僕は傲慢にも「両立が難しい」というのが引っかかりました。
経営はしたことがありません。経営学も学んだわけではありません。
ボクシングと経営は戦略の意味が違うため、僕の解釈が間違っているのかもしれませんと先に補足して、僕の解釈を述べていきます。
ボクシングで考えるとSPとOCはそれぞれ相互に関係しているように見えます。
というか、SPとOCは戦略の論理の違いではなく、戦略を見る角度というか、見る視点の高さの違いじゃないの?と感じました。
OCとSPはこんな関係性があるんじゃないの?って図です。
OCは黒いベクトルで、組織内部の効率性の指す方向と規模を表しています。SPはOCが合成されたオレンジのベクトルで戦略的なポジショニングを指します。
全ての戦術ベクトル(OC)を合計した座標が、戦略的ポジショニング(SP)だろ?というのが僕の解釈です。
左より右の方が戦術ベクトル(黒)が一貫しているので、戦略ベクトル(オレンジ)の指し示す座標が原点(イメージして)から離れています。
原点から遠ければ遠いほど戦略的には差別化され優位に立てます。
一つ一つの戦術ベクトルの向きが一致することで、戦略ベクトルのポジショニングの優位性を生み出すということです。
本を読んでいて頭に浮かんだ発想です。
僕が「スキルとスキルセットを区別すべきだ」と書いた記事をもっと抽象化した感じですかね。
つまり、ボクシングの戦術ベクトルがどれほど一貫しているか?スキルのベクトルが指し示す方向がどれほど一貫しているのか?スキルセットのベクトルはどの座標を指しているのか?
問題は座標軸の設定ですね。
軸の方向を決めないことには絵に描いた餅。
どうやって軸を設定するのか。
そもそも何が軸になるのか。
一つの参考になると思うのは「ロマスタイル」と「カネロスタイル」です。
時々考えようと思います。
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