平仲ジムで子供達に教えていると色々な発見があって知的好奇心が刺激されます。
子供達に教えていて学んだことの一つがタイトルの通り。
子供達は僕の言葉を理解するのではなく表情や行動を見て感じ取ります。
言葉で彼らに伝えることは難しいです。
というか僕にはできません。
言葉とイメージがまだ直結していない
例えば「真剣にやれ」と言われてもゲームや遊びに熱中している時の真剣さを再現することは子供達にはほとんどできません。
大人ですらなかなかできないんですからね。当たり前です。
大人は経験豊富なので、真剣と言われると「あ〜あの状態ね」と経験に由来したイメージを連想できますが、子供はそもそもどんな状態なのかを知らないんです。
他にも「激痛」とかも大人になる過程で経験して、ようやく言葉の意味がわかるようになりますよね。
子供はたくさんの言葉と実際のイメージを結びつけるほどの経験がありませんので、言葉では伝わらないのだと思います。
言葉の重みをまだ知らない
だから僕がどんなに言葉で「真剣にやりなさい」と伝えても、やらないんですよ。
「別にそれでもいいか」と思ったこともあります。
だけど、娘が生まれてから僕の子供達を見る目にフィルターがかかるんですよね。
彼らを彼らの親御さんから預かっている以上、僕には責任があります。
逆の立場なら、いい加減な教育は許しません。
そう思い立って僕が真剣に彼らと接するようになると、彼らも真剣になるんです。
何度注意してもジムで鬼ごっこし私語をやめなかった子供達が「陸コーチ!今日の練習はなんですか?」って聞くようになったんです。
練習は汗だくになる程真剣です。
なる程、言葉が通じなくても気持ちは伝わるのかと。
いやむしろ、言葉なんかより気持ちが大切なんじゃないかと。
いい経験をさせてもらいました。
指導者云々ではなく、一人の人間として僕の真剣な気持ちが伝わったことが嬉しかった。
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