股関節に乗ると踏ん張りが強くなる

運動理論
運動理論

今回は骨格立ちで踏ん張りが強くなるという話をします。
毎回そうですが、僕の感覚を理論化して考察してみた内容になっていますので、まったく別の要因も考えられます。

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股関節と膝関節、足関節の連動

この話を突き詰めていくと一見すると棒立ちで不安定に見えるアルバレス選手のブロッキングがやたら固い(バランスが崩れない)、ゴロフキン選手やコバレフ選手のパンチを受けてもビクともしない理由にも繋がっていきます。

骨盤の前傾

股関節に乗ると踏ん張れる理由は股関節と下半身の連動があるからだと考えていますが、その前に「股関節に乗る」という意味の復習です。

骨盤が前傾すると骨盤を形成する寛骨のくぼみの深い部分に大腿骨がハマりやすくなります。
また、背骨から加わる上半身への重力を大腿骨から伝わる地面反力により打ち消すことができます。

骨盤が後傾している場合、オレンジ色の重力と黄色の地面反力が合成され、骨盤を回す回転力に変換されるので、筋力を発揮して身体を支える必要があります。

骨盤が前傾しているとペンを押さえつけると直立する原理で上半身が下半身を押さえつけるので骨格のバランスが安定し、力を抜いて立つことができます。

骨盤の前傾により湾曲した背骨に胸郭をぶら下げます。
また、ぶら下がった胸郭に肩甲骨を乗せてさらに腕をぶら下げます。

このように骨格の構造により身体を支え、バランスの保持に必要な筋力を減らすのが骨格立ちです。

以下の記事で説明していますが、股関節を形成する靭帯の付着する向きを見ても骨盤の前傾が筋への負担を減らして立てる方法であることが窺えます。

骨盤前傾の意味はそれだけではありません。
骨盤が前傾することで、骨盤の背部に付着しているハムストリングスが伸張されるので、筋力が増加し、またハムストリングスの腱にエネルギーが貯蔵されます。

骨盤前傾の復習でした。

次にハムストリングスの復習です。

ハムストリングス

ハムストリングスの付着位置からその役割は股関節の伸展と膝関節の屈曲だということがわかります。

骨盤が前傾するとハムストリングスに張力がかかり、股関節の伸展と膝関節の屈曲をさせようとする力が加わります。

実際には地面と設置する足から伝わる地面反力と摩擦によりその力は打ち消されてしまうので、股関節と膝関節が回転することはありません。

ただここで大切なのは目に見えない回転しようとする力が加えられるということです。

簡単な模式図を作りました。
繰り返しですが、骨盤が前傾するとハムストリングスに張力がかけられるので、膝関節を回転させようとします。

膝関節の回転は脛を後ろ向きに回転させます。
そうすると、地面と接している足関節にも後ろ向きに回転させようとする力が加わります。

足関節が回転すると足と地面との接触面に摩擦力強く加わえられるのでより安定して立て、また地面へ加える力も大きくなります。
骨盤が前傾すると自動的に踏ん張れる仕組みがあるってことですね。

この自動踏ん張りシステムと上半身の重さを利用した骨格立ちが股関節に乗ると踏ん張りが強くなり、バランスが安定する理由の要因だと僕は考えています。

股関節への乗り方

股関節が使いやすくなるのは脚が伸び、前腿が緩むことで力が抜ける姿勢です。
その姿勢なら自然と股関節に体重を乗せやすくなると思います。

捻りや曲げ伸ばしを繰り返して股関節が使いやすい姿勢を覚えていくことが効果的だと考えていますが、まだ答えは出せていません。

腸腰筋を鍛えて骨盤を前傾させるのは間違いなく効果的です。

まとめ

棒立ちはやり方を間違えると確かに重心が高くて不安定になります。
アルバレス選手をただ真似すると危険なだけなので、股関節に乗り骨格で立てる感覚を覚える必要があります。

上半身の重さで下半身を押さえつけるから骨格が自立しやすくなり、また股関節に乗ったまま股関節を屈曲させられると、足首の腱に自動的に力が加わり踏ん張らせることができる。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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